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http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20110608-OYT8T00774.htm
高速道路4路線無料化打ち切り、観光地影響心配する声
東日本大震災の復興財源確保のため、高速道路料金の無料化実験や、「土日・祝日上限1000円」の割引制度が19日(20日午前0時)で中止されるのを受け、山形県内の観光地などで影響を心配する声が上がっている。
県内では、サクランボ狩りの最盛期に向け、風評被害を食い止める取り組みが続くほか、震災後にキャンセルが相次いだ温泉旅館などでも、復調の兆しが見え始めたばかり。本県の高速道は約90%が無料化の対象となっているだけに、観光業界を中心に「誘客への取り組みに水を差しかねない」などの声も出ている。
昨年6月に始まった高速道の無料化実験で、県内では4路線(山形道の酒田みなと―湯殿山、月山―山形北。東北中央自動車道の山形上山―東根、米沢北―南陽高畠)が対象となっている。国土交通省山形河川国道事務所によると、いずれの区間も無料化実験が中止となる方向だという。
例年6月下旬にかけて、県内はサクランボ狩りのピークを迎え、夏に次ぐ集客期となる。山形道・寒河江インターチェンジを利用する観光客が多い寒河江市では、風評被害などで団体客の予約状況が例年の6割減となっており、さらに減少傾向にある。市観光協会は「5月の大型連休のように、今も予約なしで訪れる近隣の個人客頼みの状況。無料化中止で特に北関東からの誘客が見込めず、追い打ちを掛けかねない」と心配する。
例年、県内で最も多くの海水浴客が訪れる湯野浜海水浴場(鶴岡市)を管理する湯野浜温泉観光協会は「1年間で無料通行が当たり前になった利用客にとっては『元に戻る』というより『行きづらくなった』という感覚が強いのでは」と懸念。昨夏は終盤こそ悪天候で客足が伸び悩んだが、当初は無料化の影響で県内陸部を中心に客足が2〜3割ほど伸びていたという。
今後の誘客策も「津波の被災者を考えれば、海のレジャーを声高にPRすることもできない」と、もどかしい状況を嘆く。
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一方、山形道と並行する国道112号が町中心部を通る西川町は、昨年の無料化により交通量が減少。町内の飲食店で売り上げが落ちるなど、大きな影響が出た。
町商工会は、町民の利便性低下を懸念しつつも、「経費節減で企業の営業車などが国道を利用すれば、町内の店に立ち寄る機会が増える。プラスの効果を期待したい」と、現状の改善に期待する。
また、今回は、被災地復興を後押しするため、被災者や中型以上のトラック、バスは無料化が継続される。
県トラック協会は「渋滞解消により、輸送時間短縮や事故防止などの効果が期待でき、ありがたい話だ」と歓迎。高速バスを運行する山交バス(山形市)では「消費自粛の影響が残る中、無料化で自家用車に乗り換えていた客を取り戻すチャンス」としつつ、「運行便数や運賃は簡単に変更できず、料金が頻繁に変わるようでは対応が難しい」と指摘する。
県観光交流課では「消費自粛、風評被害という苦境に加わった無料化中止の対応にまで手が回らない状況。旅行会社と連携するなどし、夏の観光シーズンに向けて、落ち込んだ客足の回復に全力で取り組むしかない」としている。
(2011年6月8日 読売新聞)
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