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http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/05/22/kiji/K20110522000866860.html
王さん名球会で被災地入り「野球の楽しさ感じて」
宮城県内の被災地の子どもたちと野球教室で交流を図る名球会の王貞治理事長
Photo By スポニチ
プロ野球名球会の王貞治理事長(71)が21日、同会メンバーと宮城県黒川郡の「ベルサンピアみやぎ泉」を訪れた。王理事長は東日本大震災後、初めて被災地を慰問。大きな被害を受けた同県気仙沼市などの少年野球16チームの小中学生約400人と野球教室などで交流した。技術だけでなく野球の楽しさ、面白さも伝え、グラブなど野球用品をプレゼントした。
少年たちの笑顔につられるように、指導する王理事長の顔にも笑みが広がった。目に映ったのは元気いっぱいにプレーする姿。「目がきらきら輝いていて、震災の影響をみじんも感じさせない元気さを感じました。無心で球を追いかけてくれたし、参加させてもらって良かった」と述べた。
子供たちだけではない。仙台空港から会場に向かう途中、目に入ってきたのは復興へ向け活気を取り戻しつつある街の風景だった。「まだまだだろうけど、かなり整備が進んでいる感じがした。人間の力って凄いなと思いましたね。いろんな活動も活発にできる。とにかく前に進むしかない」。震災から2カ月以上が経過。野球ができる環境も徐々に整ってきていることを感じたという。
野球教室には27選手中13人が家を津波で流された気仙沼リトル・シニアも参加。高橋尚己主将(15)は「今まで普通に野球ができることが幸せだったと実感できました。野球をやることで少しでも周りを元気にできれば」とあいさつ。王理事長は何度もうなずきながら聞いていた。
被害が大きかった地区同士で、夏に少年野球大会を開催しようという話も耳にした同理事長は言った。「素晴らしい企画を考えている。われわれとしてもプロとしていい試合をして、胸をときめかせてもらいたい。野球って楽しいんだ、凄いんだって感じてもらいたい」。与えるはずの元気と勇気を逆に受け取ったことを強調して会場を後にした。
≪張本勲氏、被災地の野球少年に「あっぱれ」≫スポニチ本紙評論家の張本勲氏と鈴木啓示理事も参加。被災地を何度も慰問してきた張本氏は「被災地以外の子とは苦労とか全然違う。でもこれは天災だし日本に住む者の宿命。強く生きてください」と涙ながらに訴えかけ「野球を頑張っている姿を見せてくれて、野球人としてありがたい」と「あっぱれ」を与えた。同じく熱心に指導した鈴木理事は「思ったより元気で安心した。変な気遣いは逆に失礼なのかな。夢と希望を感じました」と話した。
≪王理事長の打撃指導に「うれしい」≫王理事長から打撃指導を受けた仙台東部シニアの渡辺樹君(14)は「踏み込む足の幅が広がる点を直すように言われました。うれしい」。同理事長の現役時代は知らないが「WBC監督で世界一になった姿が一番印象に残っています」と笑った。また、震災の津波で流され、今も行方不明の畠山郁弥君(15)の野球のユニホーム姿で走る写真を持った家族も参加。王理事長から激励された母・あき子さん(49)は「あまりにつらくて涙も出ない。何とか頑張らないとと思って、きょうは来ました」と話していた。
<名球会の参加メンバー>王貞治、張本勲、柴田勲、山本浩二、鈴木啓示、山崎裕之、藤田平、若松勉、北別府学、立浪和義(敬称略)
[ 2011年5月22日 06:00 ]
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