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ユーロが対ドル3週ぶり高値圏、ギリシャ支援期待や米景気懸念で
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Twitter はてな livedoor Yahoo! Newsing it! Buzzurl 6月1日(ブルームバーグ):午前の東京外国為替市場では、ユーロが対ドルで約3週間ぶりの高値圏で推移している。ギリシャに対する追加支援への期待がユーロの支援材料となる一方、米景気減速懸念を背景に米債利回りが低下しており、ドルには売り圧力がかかりやすくなっている。
午前10時25分現在のユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.4409ドル前後で推移。朝方には一時1.4437ドルを付け、5月9日以来のユーロ高・ドル安水準を更新する場面が見られた。
また、ドル・円相場は1ドル=81円台半ばから一時、81円26銭までドルが軟化。足元では81円40銭前後で推移している。
JPモルガン・チェース銀行債券為替調査部の棚瀬順哉チーフFXストラテジストは、先月はギリシャの債務再編に対する懸念が高まって、スペインやイタリアなどより経済規模の大きい国の金利動向にまで波及する状況に陥っていたが、「その流れはいったん止まった」感があると指摘。ギリシャの債務返済の繰り延べは前向きなこととは到底思えないが、「現時点では問題先送りがユーロにとってはポジティブ」と捉えられていると解説する。
棚瀬氏はまた、先月前半は原油価格の下落やドル売り持ち高の解消を背景にドルが上昇していたが、足元ではこれらのサポート要因がはく落する格好になっていると指摘。さらに、ギリシャに対する市場のセンチメントが落ち着いて、「リスクオン(選好)の方向に戻りつつある」ことから、足元はドル安基調が強まってきているという面もあると説明している。
ギリシャめぐる協議進展か
ギリシャ政府と欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)当局者との間の協議が大幅に進展しており、ギリシャの中期的な財政計画と民営化プログラムの詳細について、1日夜か2日午前の段階までに最終合意に達する見通しだ。ギリシャ紙カティメリニが1日、パパンドレウ首相に近い複数の関係者の話として報じた。
格付け会社フィッチ・レーティングスは31日、ギリシャが恐らく必要な救済融資を得て、デフォルト(債務不履行)を回避するとの見方を示した。フィッチは、EUがギリシャの来年の資金需要300億ユーロ(約3兆5000億円)を賄うとともに、ギリシャ債の期限延長は求めないだろうと予想した。
前日の欧州債市場では追加支援への期待からギリシャ国債が上昇(利回りは低下)。他の周辺国の国債債も上昇し、アイルランド2年債利回りは1月以降で最大の下げとなった。
また、欧米株式相場は上昇し、投資家の不安心理を映すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ・インデックス(VIX)は15.49と4月29日以来の水準まで低下した。
一方、米経済指標の悪化を嫌気して、1日の東京株式相場はマイナス圏で推移しているが、下落幅は限定的で、目先は中国株などアジア株の動向も注目される。
中国の国家統計局と中国物流購買連合会が1日発表した同国の5月の製造業購買担当者指数(PMI、季節調整済み)は52.0となった。4月は52.9だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では51.6への低下が見込まれていた。
ユーロ・円相場は前日の欧州時間序盤に一時、5月5日以来の水準となる1ユーロ=117円80銭までユーロ高・円安が進行。その後、いったん116円台後半まで値を戻したが、米国時間後半には再びユーロがじり高となり、この日の東京市場では117円台半ばから前半でユーロが底堅く推移している。
米10年債利回りが年初来最低
米民間調査機関のコンファレンス・ボードが31日発表した5月の消費者信頼感指数は60.8と前月の66(速報値65.4)から低下。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は66.6への上昇だった。
また、シカゴ購買部協会が発表した5月の同地区の製造業景況指数は56.6と、2009年11月以来の水準へ低下。全米20都市を対象にした3月の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で3.6%低下と、09年11月以来の大幅低下となり、03年3月以来の最低を記録した。
米指標の下振れを受け、31日の米国債市場では10年債利回りが一時、3.0388%まで低下し、今年の最低水準を記録。外国為替市場ではドル安圧力が強まっており、主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル・インデックスは74.537と5月5日以来の水準まで低下した。
米景気の減速懸念が強まるなか、米国ではこの日、米供給管理協会(ISM)が5月の製造業景況指数を発表するほか、週末発表の雇用統計の前哨戦となる民間雇用統計が発表される。事前予想を下回る内容となれば、米金利の一段の低下を通じてドル売り圧力が強まる可能性がある。
ドル・円相場は、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによる日本の格付けを引き下げ方向で見直すとの発表を受け、円売りが強まった東京市場の流れを引き継ぎ、前日の欧州時間序盤に一時、81円77銭までドル買い・円売りが進行。しかし、その後はドルの上昇も頭打ちとなり、米国時間には米金利の低下を背景に81円20銭前後までドルが反落する場面も見られた。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 小宮 弘子 Hiroko Komiya、 hkomiya1@bloomberg.net
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更新日時: 2011/06/01 10:33 JST
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