http://www.asyura2.com/11/lunchbreak47/msg/433.html
Tweet |
http://www.chosunonline.com/news/20110531000043
ソフトバンクとKT、釜山にデータセンター設立へ(下)
日本企業向けにデータ保管事業
今回の合弁事業は、日本のIT業界の第一人者とされる孫社長と、韓国にスマートフォン(多機能携帯電話端末)ブームをもたらした李会長が意気投合し、計画が生まれた。李会長が約1カ月前「日本の大地震で企業も大変だろうが、何か手助けできることはないだろうか」と持ち掛けたのに対し、孫社長は「企業の電算設備がたくさん破壊された。日本企業のサーバーコンピューターを韓国に置いて管理してはどうか」と提案したという。通信産業の海外進出を模索していた李会長は「いいアイデア」だと同意し、以後はスムーズに計画が進んだ。
企業データを保管するサーバーコンピューターを他国に置くケースはあるが、アジアの国同士では初めてとなる。孫社長は「日本企業はこれまで『本社にサーバーを置いてデータを守ればいい』と考えていたが、大地震を機に考えが変わった」と説明する。崩壊したビルは建て直せば済むが、電算システムが崩壊すると事業そのものが復旧できなくなるため、より安全な場所にデータを保管したいという需要が高まったということだ。こうしたニーズを受け、KTとソフトバンクの合弁で日本の主要データが韓国に保管されることになった。
孫社長は優れた事業家だ。経営哲学の基本は「負ける戦いはしない」。幼少時は日本の少年たちに「朝鮮人」とからかわれ、石をぶつけられて育った。だが「どうせ一度きりしかない人生、楽しく生きたい」という思いで耐えていたという。大学卒業直後の24歳の時にコンピューター卸売事業を手掛ける会社を設立して以来、超高速インターネットを他社の半額で提供したり、米アップル「iPhone(アイフォーン)」の独占販売権を勝ち取ったりと、常に市場に旋風を巻き起こしてきた。
同日の記者会見でも、孫社長の「勝負師」気質は遺憾なく発揮された。孫社長は「データセンターの利用料を日本の半額にする」と「価格破壊」を宣言。24時間、365日無休で日本の顧客に対応する専用コールセンターを設置する案も提示した。日本のIT業界が業務時間外は顧客サービスを停止していることを考えると、異例の提案といえる。日本と韓国を基盤にアジア全体のIT産業をリードするというのが、孫社長の夢だ。
李会長の野望も孫社長に劣らず大きい。今回の協力事業を先に提案したのも李会長側だ。李会長は「合弁事業がうまくいけば、韓国はグローバル企業のサーバーコンピューターを誘致するデータセンター・ハブ(中心軸)に成長できる」と期待を示した。また「韓国は世界最高のネットワークを備えており、成功の可能性は十分だ」と自信を見せた。
東京=金熙燮(キム・ヒソプ)記者
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。