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アルカイダが狙う原発テロ 条件満たすのは福島のみと専門家
・オサマ・ビンラディン容疑者殺害を受け、国際テロ組織、アルカイダは復讐を宣言した。
各国で警戒レベルが引き上げられる中、軍事アナリストの小川和久氏は、「福島第一原発が
テロ攻撃の標的として狙われる“必然性”がある」と強く警鐘を鳴らす。
* * *
ビンラディンが殺害され、報復テロの危険が高まっている。日本を含む米国の同盟国は
アルカイダのターゲットとなり得る。どこが狙われるのか? 常に、「敵の立場で考える」のが
軍事や危機管理の基本だが、答えは自ずと見えている。福島第一原発こそ、テロリストが
狙う標的リストの最上位に位置しているのだ。
理由は明らかだ。アルカイダは「費用対効果」を最優先に考えるからだ。彼らは、実行犯が
命を賭ける自爆攻撃の効果が最大になる標的と方法を選ぶのである。
東日本大震災でダメージを受けたことにより、福島第一原発は世界中で最も攻撃が容易で、
「費用対効果」がずば抜けてよいターゲットとなってしまった。
震災後、事故が大きく報じられたことで福島第一原発には世界の目が注がれてきた。
テロ攻撃でそこから放射性物質を拡散させれば、放射線量はともかく、発生する地球規模の
汚染によって大パニックを引き起こすことができるということは、誰の目にも一目瞭然だ。
それだけではない。「フクシマ」が狙われる理由は、そこら中に転がっている。
震災直後から、発電所敷地内の建物配置や原子炉建屋の内部構造が、映像、航空写真、
図解などで大量に報道されてきた。テロリストにとってこれほど「おいしい話」はない。
テロ計画を立てるのに必要な重要情報がここまで公開されている原発が他にあるだろうか?
本来、こうした情報を手に入れるだけでも、アルカイダには膨大な時間や手間が必要
だったはずだ。通常、原発の上空には飛行制限があり、地上での撮影にも制約がある。
(>>2-10につづく)
http://www.news-postseven.com/archives/20110526_21424.html
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