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目指せ! 一億総中流
目下、サイトの【理論創発】で書き継いでいる記事です。
高度成長期が達成した成果を当時とは様変わりした状況において異なる定義のもとに再構築する。
これこそが中心市街地活性化の目的であり、地方・日本国全体再生のシナリオです。
最近は勉強会でも話しますし、メールのやり取りでも頻用されています。
「なんだかな」と思いつつのキャッチコピーでしたが、使ってみると状況にぴったり、分かりやすくて、便利、方向と方法の説明がラクになります。
「中流」とは「明日〜将来に不安が無い生活」と考えてください。
「不安がない」と言うことは、「自分の好みで今日が楽しめる」ということにつながります。「今日が楽しめる」ことが「明日〜将来に不安がない生活」・経済社会を実現する条件でもあるわけで、卵が先か鶏が先か、なかなか悩ましいところであり、既成の経済学では日本経済の中・長期的な成長のシナリオが書けないのはこのあたりに原因があるのです。
一億総中流への道、どのようなシナリオがあるかといいますと、「ラグジュアリィは日本を救う」わけでありまして、日頃の生活において「ラグジュアリィ」を意識的に追求すれば、
@生活が楽しくなり
A将来が明るくなる
という、取り組みやすく・実現しやすい、画期的な「道」であります。
ラグジュアリィモールとしての再構築は、
@商品は国内産地・メーカーが制作する
A地元小売業が販売する
Bチャネル全体を通じて正規雇用体制
という条件の実現を意識的に追求します。
ご承知のように、中心市街地・商業の活性化=ラグジュアリィモールとして再構築していく上での大きな問題の一つは、「ラグジュアリィ」を堪能するために必要な情報・材料の提案・提供が著しく劣化している、ということです。
お店に売られている商品といえば、海外商品ばかり、スーパーブランドか廉価品かの二者択一、と選択肢が強制されておりまして、まあ、どちらを選んでもラグジュアリィにはほど遠い。
一方、この芸も能もない二者択一への収斂の結果、ブランドでも廉価でもない国産のラグジュアリィ最適商品群は、流通経路を失い、今や瀕死の状態にあるといって過言ではありません。
(もちろん、例外的・模範的事例はあります:今治タオル)
国内消費財産地の流通チャネルのエンドは「中心商店街」ですが、ここが軒並み空洞化している現在、国内消費財業界がこぞって長期低迷の極にあることは当然といえば当然のこと、中心市街地活性化とは、国内消費財産業活性化と同義です。
で、メーカーと小売、どちらが先かということになるわけですが、これはもう、もっとも消費・生活に接近所在する小売業が先陣を切ることになることが必要です。
「出来ることから少しづつ」という業容転換の方法からも。
課題である「業容の革新」について「ラグジュアリィニーズへの対応」を目標方向として、漸進的・仮説〜試行法を持って取り組んでいくことになります。
プロセスで重要なのが「品揃え」の革新であり、供給先の発見・確保という仕事。
何年ぶりの新規取引先開拓、というところもありますし、吟味にかなう取引先が右から左に現れることは期待薄です。
理想的なのは、川上各段階で「ラグジュアリィ志向」のビジネス革新が同時多発することですが、上記のとおり、規模的にいえば小売段階がある程度まとまらないと新規の企画はスタートしにくい、というのが実状でしょう。
そこで「中心市街地の華・百貨店」の登場です。
百貨店業界の未来もこのままではじり貧の一途、明るい明日を築くためには新しい「活性化の方向と方法」を定めることが不可欠という状況にあります。
百貨店が「ラグジュアリィに針路をとれ」ば、急転直下、話は一挙に進みます。
百貨店がその気になれば大手消費財メーカー、流通段階もその気になりやすい。その気にならないと明日がない、ということでは一蓮托生ですからね。
このあたりの一連が動き出せば、中心市街地活性化の動き、方向とスピードが一挙に変わります。
「目指せ! 一億総中流」も「風呂敷」レベルから離陸することになります。
ということで、当社、今週はあれこれ、ちょこまかと動くことになります。
経営革新やら勉強会やらが立て込み、事務所にも人の出入りが多くなっているなかでの動きですが、収穫があったらさっそく報告します。お楽しみに。
皆さんも参考になるようなことがあったら、教えてください。
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