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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110429/plt1104291430000-n1.htm
同日に開催されたBRICSとG7 米国に対抗する中国
2011.04.29
連載:スピークアウト
4月14日、中国海南島三亜市でBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)による首脳会議が開催されました。
首脳会議では、(1)国連でのBRICSの発言力強化、(2)G7(先進7カ国首脳会議)に対する牽制、(3)原子力発電の重要性の3点を指摘した「三亜宣言」を採択。それぞれ、戦略的な内容が盛り込まれています。
第1に、国連安保理常任理事国である中国とロシアが、非常任理事国であるインド、ブラジル、南アフリカと協力して安保理改革を推進することに言及。5カ国とも理事国であり、米欧中心の安保理運営に釘を刺しています。
また、リビア問題でのBRICSの協力、アフリカ連合(AU)による仲介も提案。リビアへの欧米の介入を牽制しています。
第2に、G20(主要20カ国・地域首脳会議)を主要な国際フォーラムとして支持する一方、G7については言及せず。つまり、BRICSが参加しているG20での協議や意思決定は認めるものの、G7だけで世界の重要事項を差配することは看過しないことを示唆。
第3は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けての立場を明確にしています。具体的には、地球温暖化対策として、「共通だが差異のある原則」の下で国連気候変動枠組条約と京都議定書の実施を強化し、BRICSは今後もエネルギー戦略上原発を重視することを明言。
前段では、温暖化ガス削減に関して、既に過去において大量の二酸化炭素等を排出したG7がより重い責任を負うべきであることを主張。後段では、温暖化対策が今後の成長の足枷とならないよう、BRICSは原発を活用する方針を示しています。
BRICS首脳会議と同じ14日、米国ワシントンで財務相・中央銀行総裁によるG7とG20が開催されていました。
中国人民銀行の周小川総裁はG20参加を見送り、BRICS首脳会議翌日に開催された中国版ダボス会議「博鰲アジアフォーラム」に出席。そのうえ、「G20では国際金融改革に関する議論ができない」と発言したと報じられています。
今や米国に次ぐ世界第2位の経済大国となった中国。国際覇権(ヘゲモニー)を巡って、米国への対抗心を高めています。(民主党参議院議員・大塚耕平)
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