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厳戒の豪邸をヘリで急襲=米、数年間側近追跡−ビンラディン容疑者息子も死亡か
【ワシントン時事】国際テロ組織アルカイダの首領ウサマ・ビンラディン容疑者殺害で、米中央情報局(CIA)や国防総省の情報機関は2001年の同時テロから約10年にわたる執念の追跡により昨年8月にパキスタンのビンラディン容疑者潜伏先に関する情報をつかみ、その豪邸をヘリコプター1機で急襲したことが2日分かった。米政権高官が明らかにした。オバマ大統領が4月29日朝、米軍特殊部隊による極秘作戦の最終的な命令を出していた。
米高官はテロとの戦いでパキスタン政府の協力に感謝しつつ、ビンラディン容疑者が潜んでいた邸宅と急襲作戦に関する情報は「パキスタンを含めどの国とも共有せず、知っていたのは米政権でもごく少人数だった」と語った。
CIAは数年間かけてビンラディン容疑者が厚い信頼を置く側近を追跡。4年前に身元を割り出し、昨年8月にパキスタンの首都イスラマバードから約56キロ北方のアボタバードの居場所を特定した。CIAは同9月、ビンラディン容疑者が側近と一緒に住んでいる可能性があるとみて情報収集を進め、今年2月中旬、オバマ大統領を含むホワイトハウス指導部は、同容疑者がこの邸宅に潜んでいるとの情報は確度が高いと判断した。
邸宅は2005年に建築されたもので、周囲の家より約8倍広く、100万ドル(約8100万円)の価値があるという。主要住居とみられる3階建ての家にはほとんど窓がなく、高さ3〜5メートルの壁やワイヤに囲まれていた。邸宅に至るまで2カ所の検問所があり、厳重な警備が敷かれていた。
インターネットや電話回線は敷かれておらず、米軍の盗聴や監視を警戒していたとみられる。ごみも内部で燃やし、外に出ないようにしていた。(2011/05/02-18:35)
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