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5000万円を渡しました---「陸山会事件」のキーマンが法廷で証言! 伊藤 博敏(現代ビジネス)
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投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 4 月 28 日 11:37:54: igsppGRN/E9PQ
5000万円を渡しました---「陸山会事件」のキーマンが法廷で証言!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2986
2011年04月28日(木) 伊藤 博敏「ニュースの深層」:現代ビジネス
5000万円は宅急便の袋に入れて折りたたみ、それをひと回り大きい紙袋に入れ、全日空ホテル(現ANAインターコンチネンタルホテル)で会った石川(知裕現代議士)秘書に、床をスライドさせるような形で渡しました。フロント前ロビーの椅子に2人でハス向かいに座り、渡す際、『これを大久保(隆規秘書)さまにお渡しください』と、申し添えました。それから2〜3分、世間話をして石川秘書が先に出て行きました---。
4月27日午前10時開廷の陸山会事件公判で、水谷建設前社長・川村尚氏は、検事の質問を受け、よどみなく「裏ガネの提供」について語るのだった。
法廷には、石川、大久保の両被告に池田光智元秘書を加えた3被告が検事席と対峙する形で座り、営業で鍛えた少し野太い川村氏の証言を静かに聞いていた。
小沢氏が代表を辞任、民主党の権力構図から弾かれるきっかけとなった陸山会の政治資金規正法違反事件は、3秘書が逮捕起訴され、今年2月7日から公判が開始された。
起訴事実は、1.04年10月、小沢氏の自宅(都内世田谷区)に近い土地を約3億5000万円で購入しながら、04年ではなく05年の報告書に記載したこと、2.土地代金の原資となった小沢氏からの借入金4億円を、04年の報告書に記載しなかった、というものだ。
一見、「うっかりミス」や「期ズレ」で、地検特捜部が乗り出すような事件ではないように思われる。だが、特捜部は「水谷マネー」にこだわった。「平成の政商」と呼ばれる水谷功元会長が率いる水谷建設が、小沢氏の地元・岩手県で行われた胆沢ダム建設工事に絡み、裏ガネを提供したという「水谷証言」を引き出した特捜部は、贈収賄事件や政治資金規正法違反事件に結び付けようとしたが頓挫、最後の手段として「献金の怪しさ」を法廷で暴こうとした。
そのキーマンが、実際に現金を渡した川村氏だった。この日まで、川村氏はマスコミに一切、登場しなかったし、法廷に証人として出るのも初めて。微に入り細を穿つ「川村証言」は、「東北のゼネコン談合を仕切る」といわれた小沢事務所の実力を十分に知らしめるとともに、小沢氏がカネを背景にのし上がった政治家であることを思い起こさせた。
政治資金規正法違反事件で、裏ガネの有無は問われない。だが、こうした法廷証言は、検察審査会で強制起訴された小沢氏の公判にも微妙な影響を与えよう。また、刑事被告人となって党員資格を停止されている小沢氏の復権にも関わってくる。それだけに、「川村証言」に具体性があればあるだけ、小沢氏は追い詰められていく。
03年11月、水谷建設の社長に就任した川村氏は、大久保秘書の長年の友人である日本発破技研の山本潤社長に伴われ、同月内に衆院議員会館の小沢事務所を訪問したのだという。狙いは胆沢ダムの工事に、ゼネコンの下請けとして入ること。
「具体的には、本堤盛立工事と原石山採取工事に参加したいというお話を大久保さんにしました」
---大久保秘書の反応は?
「『他の同業者より遅い!』とご注文を受けました」
---遅いとはなにか。
「小沢事務所への挨拶が、遅かったという意味です」
出遅れを指摘された川村氏は、必死の巻き返し工作に入る。03年12月31日の大みそかには、わざわざ大久保氏の自宅を訪ねて、松阪牛肉と現金100万円を届けたのだという。翌年からは接待攻勢をかけ、04年8月の「料亭接待」を皮切りに、これまでに5〜6回は接待、場所は向島だったという。
そのように人間関係を構築したうえで、04年9月、鹿島JVが胆沢ダムの本堤盛立工事を受注する直前、山本社長とともに議員会館を訪れた川村氏は、大久保秘書からこんな具体的な指示を受けた。
「胆沢ダムの本堤盛立工事のゼネコンが決まったら5000万円、原石山採取工事の入札の後に5000万円、合計1億円の要求を(大久保秘書から)受けました」
---要求された時期は?
「胆沢ダム工事の開札の前でございます」
---指示に従ったのか。
「お支払いをしました」
---日時は?
「平成16年(04年)10月15日のことでございます。それが1回目の5000万円。2回目は平成17年(05年)4月中旬ぐらいと記憶しております」
受注金額は二つの工事で約100億円が想定され、予定通りに本堤盛立工事の鹿島JVと、原石山採取工事の大成建設JVから受注できれば、荒利が10%は見込まれるので、裏ガネ1億円は、無理なく支出できる金額だったという。
鹿島JVが工事を落札したのは04年10月7日。その前日、大久保秘書と5000万円の現金の受け渡しについて議員会館で話し合った川村氏は、10月13日まで北京出張であることを伝え、受け渡し日を15日にしてもらったという。
そのカネの作り方、三重県津市から東京支社まで現金を運んだ方法、川村氏の13日から15日までの詳細な行動について質疑がなされた後、受け渡しは、所要ができた大久保秘書に代わって石川秘書が全日空ホテルに現れることになり、約束の時間にフロント前ロビーで待っていたら、何度か面識のある石川秘書が現れ、冒頭の現金授受の場になるのだった。
さらに検事の尋問は続いて05年4月中旬の次の5000万円へと移る。ここでも細かな描写が続くがそれは省略する。また、法廷でも1回目の5000万円に比べれば、簡略に切りあげられていた。
それは、2回目の授受には山本氏と言う「同席者」がいて、次回、5月10日の公判では山本氏が検察側証人として出廷するためだろう。1回目の授受は1対1。石川氏は現金授受を頑強に否定、検察側としては、川村氏から詳細な供述を引き出す必要があった。
現在、検察に突き付けられている国策捜査の是非や、シナリオに沿った供述を引き出す捜査手法の問題については、ここでは問わない。ともあれ、5000万円を2回にわたって「工事受注に対する謝礼」として小沢事務所に渡したという証言が、偽証を問われる法廷の場で飛び出した意味は大きい。
「菅降ろし政局」の主役として登場するなど、小沢氏の政治家としての力量に衰えがないだけに、「水谷献金」は、これからも小沢氏の行方を阻むことになりそうだ。
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