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http://www.chosunonline.com/news/20110427000031
記事入力 : 2011/04/27 09:56:19
カーター元大統領訪朝、韓国政府は批判的
金正日 | 6カ国協議
金外相「カーター氏は第三者なので発言は気にしない」
韓国政府「あくまで個人的な訪朝なので、それほど期待はしていない」
外交通商部(省に相当)の金星煥(キム・ソンファン)長官は26日、米国のカーター元大統領(86)が北朝鮮を訪問し、金正日(キム・ジョンイル)総書記からのメッセージを韓国政府に伝える可能性について「(南北の間には対話のチャネルが存在するため)北朝鮮があえて第三者を通じて韓国側と話をする必要はないと思う」とコメントした。金長官は定例会見で「われわれはすでに、複数の対話ルートを北朝鮮との間で確保している。北朝鮮もメディアを通じて“わが民族同士”などと言っているではないか」とも述べた。
金長官がカーター氏を「第三者」と呼び、上記のような発言を行ったのは「金総書記がカーター氏を通じていかなるメッセージを伝えてきたとしても、それを重視することはない」という韓国政府の考えを示したものだ。
金長官は、カーター氏の訪朝によって得られる成果についても「現時点ではそれほど期待していない。北朝鮮があえて民間人を通じてわれわれにメッセージを伝える必要があるとは考えられないからだ」などと述べ、無関心を装った。さらに「今回の訪朝はあくまで個人的な次元であり、(米国)政府と何らかの関係があるわけではない」とも強調した。
この日の会見は、カーター氏の訪朝に対して批判的な立場を取っている韓国政府の考えを示したものといえる。韓米両国政府は、たとえカーター氏が純粋な意図をもって訪朝したとしても、北朝鮮に利用される可能性が非常に高いと予想している。
カーター氏は昨年8月に北朝鮮を訪れた直後、ニューヨーク・タイムズへの寄稿を通じて北朝鮮の立場を一方的に代弁したことがある。そのため韓国政府は、今回もそのようなことが繰り返されるのではないかと心配しているのだ。カーター氏は当時、北朝鮮が韓国の哨戒艦「天安」に魚雷攻撃を加えて沈没させた事件については一切言及せず、6カ国協議の再開を求める北朝鮮の考えばかりを一方的に伝えた。このためカーター氏は、リーバーマン上院議員をはじめとする米国の複数の政治家や学者などから強い批判を受けた。
外交安保研究院のユン・ドクミン教授は「カーター氏は北京での記者会見で、北朝鮮の食糧難があたかも韓国政府の責任であるかのような発言を行ったが、これは非常に遺憾なことだ」「外部から北朝鮮への食糧支援が途絶えた理由は、核実験や哨戒艦爆沈など、北朝鮮が相次ぐ挑発行為に及んだことにある。カーター氏はこの点を明らかにする必要がある」などと述べた。ユン教授はさらに「カーター氏はノーベル平和賞受賞者として、北朝鮮の人権問題改善の必要性について言及すべきだ」との点も強調した。
高麗大学のキム・ソンハン教授は「今回、北朝鮮がカーター氏の訪朝を受け入れたのは、相次ぐ挑発行為に対する責任を取らないまま韓国との接触を実現させ、米国との対話にこぎ着けるためだ。カーター氏は北朝鮮に利用されたと言われないためにも、北朝鮮に対して挑発行為の中断と、非核化に対する誠意を示すことを求めなければならない」と指摘した。
カーター氏を団長とする元国家元首のグループ「エルダーズ」は、26日に北京を経て平壌に到着し、百花園迎賓館で朴宜春(パク・ウィチュン)北朝鮮外相に会った。カーター氏と共に訪朝したエルダーズ訪問団には、フィンランドのアハティサーリ元大統領、ノルウェーのブルントラント元首相、アイルランドのロビンソン元大統領などが名を連ねている。
李河遠(イ・ハウォン)記者
金真明(キム・ジンミョン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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