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終戦の詔書、現代語版・daimyoshibo(これを読むと、津波・地震・原発事故の原因と本土決戦すべきようにも思えます)
http://www.asyura2.com/11/lunchbreak46/msg/392.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2011 年 4 月 25 日 21:03:41: 4sIKljvd9SgGs
 

http://homepage2.nifty.com/daimyoshibo/ppri/shusen.html
終戦の詔書 現代語版


 例の「堪ヘ難キヲ堪ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ……」の現代語訳です。
 この文章、当時から難解で意味がわからないという感想もあったそうですから、現代語訳をしておくのも一興だろうと思いました。
 また、小中学校の社会科教材として使ったりしてもいいかもしれません。この訳文は引用自由です。


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終戦に関する天皇の宣言


 私は世界の大勢と我が国の現状を深く考え、通常でない方法を使ってでも事態を収拾しなければならないと決意した。このことについて、忠実で善良な国民の諸君にお話ししようと思う。
 私は政府に命じ、アメリカ・イギリス・中国・ソ連の4国に対して、先にこの4国の出した共同宣言の受け入れを通告させた。
 もともと、国民が健康で安心して暮らせるように、また世界がともに繁栄していけるようにするというのは、天皇家が昔から掲げていた目標であり、私も常々努力していたことである。先にアメリカ・イギリスに宣戦したのも、我が国が滅ばないように、また東アジアが安定するようにと思ってのことであり、決して他国の主権をそこない、領土を侵略しようと思ってやったことではない。
 ところが、戦争はすでに4年目に入っている。その間私の陸海軍の将兵は勇敢に戦い、私の政府の官僚は懸命に働き、私の国民は国のために力をつくし、各々最善をつくしていたが、戦況は必ずしも好転していない。世界の大勢も我が国側に不利である。さらに敵は新たに残虐な爆弾を使って罪もない人々を多数殺傷し、戦争の惨害はまさにはかりしれないものになってきている。
 このまま戦争を継続すれば、しまいには我々日本民族の滅亡を招くだけでなく、人類の文明そのものを破壊しつくしてしまうことになるだろう。このようにして国民を滅ぼしてしまっては、私は天皇家代々の先祖の神霊に決して許してもらえないに違いない。
 これが私が政府に対しアメリカ・イギリスなどの共同宣言に応じるように命じた理由である。
 私は我が国とともに東アジアの解放に協力してくれてきた同盟国諸国に対して申し訳ないと思う。また、我が国の国民で、戦場や職場で非命に死んだ者、またその遺族のことを思うと体が裂けるような思いである。さらに、戦争で傷つき、戦災を受け、家や職場を失った人々をどう助けていくかということも、私は深く案じている。
 今後我が国の受ける苦難は並みたいていのものではないだろう。国民諸君の苦しみも私はよくわかっているつもりである。しかし時の運には逆らえない。私は耐えがたい敗戦の事実をあえて耐え忍び、将来のために平和な世の中を開こうと思う。
 私はこうして国を滅ぼすことは避けることができた。私は今後も諸君の忠誠を信頼し、常に国民とともにあるつもりである。今後、感情にまかせてむやみに騒ぎをおこしたり、自国民同士で争いあったりすれば、国の将来をそこない、世界の信用を失ってしまうだろう。そのようなことは決してしてはならない。
 これからは国をあげて、子孫を残し、日本が決して滅ばないという確信を持たねばならない。その責任は重く、道は遠いが、総力を将来の建設に傾けねばならない。人道と正義を重んじ、強固な精神を保たねばならない。そうすれば、日本の誇りを高く掲げつつ、世界の進歩について行くことができるであろう。国民諸君には、どうかこの私の願いを実現してもらいたいと思う。

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 訳文についてですが、原文直訳だけでは意味のつながりがよくない個所について、あるいは不明瞭な点については適宜補っています。補った個所についてはいくつか異論も成り立つと思います。

原文は例えばここ

(東京大学東洋文化研究所 田中明彦研究室ウェブページ内、「データベース 世界と日本」ブランチ「戦後日本政治・国際関係データベース」内へのリンク)


 ところで、この詔書を天皇が読み上げたラジオ放送のことを皆さんは何と言いますか? そう、「玉音放送」ですね。
 では、この「玉音」をどう読むか。
 最近ネット上では、「正しいのは「ぎょくおん放送」なのに、「ぎょくいん放送」などと言ってるバカがいて気になる」といった記述が目立ちますが、「ギョク」は漢音なので、「音」も漢音の「イン」と読むのが正統な読み方です。
 「ぎょくおん放送」が間違いだ、とは言いませんが、本来「ぎょくおん」は慣例で許されている読み方であるに過ぎないのです。参考までに。
(16. Aug. 2008 補)

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