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2011年4月1日
“FUKUSHIMA”がBRICsに与えたインパクト(1)
Twitter 印刷 過去記事一覧 これまで連載していた「ECOマネジメント」で、中東の情勢に関する分析を私としては一応終えたと思っていただけに、1月に中断したベトナムの置かれた状況というテーマに話を戻したい気持ちもあった。しかし、「BRICsの衝撃」というこの連載のタイトルからして、今、世界を震撼させている東京電力福島第1原子力発電所1〜4号機の深刻な状態が、中国やインドなどBRICs諸国の原発計画に与えた影響を取り上げないわけにはいかないだろう、と考えた。なんと言っても、今がこの問題を考えるうえで最もタイムリーだ。
今回の事故が、「原子力発電」の方向に大きく舵を切ったばかりのBRICs諸国に与えた影響はむろん大きい。「計画の遅れ」「計画の一時棚上げ」といった趣旨の発言もマスコミには数多く取り上げられている。しかし一方で、だからといって彼らが今の意欲的な原発計画を止めることはないかもしれない、という気もする。
それは、一方で化石燃料価格の上昇という世界的な問題があり、そしてもう一方ではこれら諸国の今後の電力需要が実に膨大で、それを満たす手段としては原発以外には現在のところ、これといった手段がないからだ。こうした視点を持ちながら、中国とインドなどが今後、原発にどう取り組むかを考えたい。
FUKUSHIMAが「一時停止」した原子力ルネサンス
今回の福島第1原発の事故は、2000年代に入ってから米国中心に徐々に出来上がり、その後世界に広まった「原子力ルネサンス」の流れを少なくとも「一時停止」させるきっかけを作った。欧州、特にドイツでは原発反対派が勢いを増し、既に地方選挙の結果にはそれが表れている。一時、原発容認に動いていたメルケル政権も、急遽方向転換した。米国でも過去に事故のあったスリーマイル島の近くで、ちょうど事故から30年(事故は1979年の3月末に起きた)を経たということもあって原発反対のデモが起きている。
「反原発」のムードは、FUKUSHIMAの惨状が世界中のメディアで報じられるなかで、近年になく高まったと言える。こうしたなかで中国やインドは、今後見込まれる膨大な電力需要を満たす手段として、ともに大規模な原発計画を持つ。今は計画遂行にやや逡巡という雰囲気だが、今後、実際にはどうするのか。この2つの国の動向が世界全体の原発建設の今後に大きな影響を与えることは間違いない。
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