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2011年04月08日 朝日
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001104080005
茨城県沖のイカナゴ(コウナゴ)から基準を超える放射性物質が検出されたことを受け、国が県沖の水産物検査に踏み切った。これまで各漁協に対応を任せ、検査の主導に消極的だった県は、いまだに表だった関与を見せていない。
「那珂湊から出漁したという話は聞いていない」
7日午前、水産庁の依頼でサンプル捕獲にあたる漁船が那珂湊漁港を出港した後、県漁政課の担当者はこう語った。事前に国との協議はなかったという。
水産庁幹部は5日、県の魚介類検査への対応について苦言を呈していた。「検査をやって公表してもマイナスになるだけだから、と言っている。めちゃくちゃだ」。この幹部は、漁協が独自に行ってきた検査についても「ぜんぶ国の施設でやり直すべきだ」と不信感をあらわにした。こうした不信が、今回の国の検査につながった可能性もある。
一方、休業に追い込まれた各漁協からも、これまで積極的に海産物を検査する姿勢を見せてこなかった県への不信の声があがる。
県の検査を早くから求めてきたはさき漁協(神栖市)によると、水揚げ先の千葉県の銚子漁協から茨城県沖の水産物の安全確認を求められたため、はさき漁協は3月下旬以降、県に何度か魚の検査を行うよう要請した。しかし、県は検査を行わなかった。逆に、漁の自粛を同漁協に要請した。
漁協は県担当者を呼び、検査しない理由を組合員に説明するよう求めた。県担当者は「県産の水産物から基準を超す放射性物質が出れば、今後に影響する。当分は様子を見た方がいい」と説明したという。
業を煮やした同漁協は大洗町、鹿島灘の2漁協と共同で今月1日、ヒラメやサヨリ、イカナゴなど6品目を採取し、県の検査機関で分析。結果的に、基準をすべて下回った。はさき漁協幹部は「一日も早く漁に出たかった。検査をして状況を確認しないことには何も始まらないのに、県は悪い値が出るのを恐れた」と憤る。
日立市の河原子漁協は独自検査を当面見送る方針だ。県からは「漁協単独の結果が出るたびに騒ぎになって、風評被害につながる」といった懸念が示されたという。
県は、各漁協に検査を任せてきた理由について、「津波で港や漁船に被害を受け、漁再開の時期はそれぞれ異なる。県が一律で検査する必要性は少ないと判断した」と説明する。
橋本知事は4日夜、報道陣から、県が主体的に調査をする考えがあるかどうかを問われ、こう語った。「漁協に頼まないと、もの(検体)がとれませんから。ですから、各漁協がやっております。それで対象としては十分だと思います」
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