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外交問題評議会(CFR) と ビルダーバーグ会議
2010-10-05 11:27:18
テーマ:アメリカ(ユダヤ国際金融資本)
100年近く、石油エネルギーと金の蛇口(FRB)を握って資産を増やしてきた金融資本家たち。その権力構造について知る近道がある。
『外交問題評議会(CFR)』 と 『ビルダーバーグ会議』 だ。
外交問題評議会(CFR)は1921年、ニューヨークで発足した。第一次世界大戦後、アメリカによる新世界秩序構築への関心を高めるため、J・P・モルガンやロックフェラーが中心となって立ち上げたシンクタンクだ。
この組織からは政界、財界、官界、学会、メディアの支配者たちが生みだされ、何人も歴代大統領も輩出している。フーバー、アイゼンハワー、ニクソン、フォード、カーター、クリントン、ブッシュ、FRB前議長グリーンスパン…エリート層約3000人をメンバーとしており、今もアメリカの政策決定に対して強い影響力を発揮している。
その考えは「フォーリン・アフェアーズ」という出版物の中で明らかにされ、アメリカの新世界秩序の正当性を世界中にアピールしている。もちろん、金融資本家たちの意図を時の政府、世論に向けて発信する組織でもある。
ブッシュ政権でいえば、ライス国務長官、オバマ政権でも留任したロバート・ゲーツ国防長官らもCFRのメンバーである。いかにホワイトハウスの中にまで食い込んでいるかがわかるだろう。
ビルダーバーグ会議はCFRよりさらに少人数で構成される組織で、年に一度、非公式に会議が開かれる。ロックフェラーは創設メンバーのひとりであり、運営委員でもある。その由来は1954年にオランダのビルダーバーグホテルで最初の会議が開かれたことに由来している。
以来、極秘裏に行われるこの会議は、その参加メンバーと討議内容から「影のサミット」とも呼ばれている。参加者は約100名。アメリカやヨーロッパの歴代大統領、首相、官僚経験者、有力国会議員をはじめ、国王や貴族といった特権階級、ゴールドマン・サックスやドイツ銀行などの金融機関、多国籍企業や石油メジャーの経営者といった金融資本家たちが一堂に会する。【党議内容を公開しないという条件を受け入れない限り、招待されないという】
そこでなにを話されているのかといえば、主に金融や経済の今後の世界運営についてだ。それを多国籍企業の経営者と、主に欧米の政治家が話合うのだからキナ臭い。
たとえば、イラク戦争前に行われたワシントンでのビルダーバーグ会議では、アメリカ軍によるイラク占領のロードマップの策定が議題となり、軍産複合体の代表者との間で戦後の処理と、そこで発生する富の分配についても話し合いが行われたと見てとれる。
このように、世界のエリート層はビジネス上の儲けのために戦争をするという選択肢についても、利害が一致する限り、俎上に載せているのだ。
ちなみに、かつてロックフェラーは、増大する日本の世界経済への影響力を考慮し、日米欧三極委員会なる会合を立ち上げた。こちらは1973年から毎年開かれており、宮沢喜一をはじめとする政治界、ソニーやトヨタなど財界の有力者も参加している。現在は三極委員会(トライラテル・コミッション)という名に変わり、その概要は財団法人日本国際交流センターのサイトから誰でも確認できる。
この三極委員会よりも上位に位置しているのがビルダーバーグ会議での決定事項だ。特権階級のみが参加を許された非常に選民的なこの会議は、まるで根回しをするためであるかのように、必ずサミット前に開かれる。その影響力はG8や世界経済フォーラムを凌ぐといわれ、ビルダーバーグ会議で決定した事柄はサミットでの重要議題となり、政策決定の背景となる。
極秘裏に、彼らの思う「世界の進む道」が、民意を断絶した場所で、一部のエリートたちが次なるレールをどう変えよかと話あっているのだ。その中核にいるのが、婚姻関係で結ばれ、相互に自社の取締役を務めているロックフェラー、ロスチャイルド、ブッシュ、ハリマン、ウォーカーらの一族だ。
かつて貴族たちが城に集まり、少数の選ばれた人間だけで国のかじ取りを行っていたように、相互に協力し合い、自分たちの目指す世界を作るために会合を重ねている。
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