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イタリア中部で地震「爆弾を落とされたような状態」2009.04.06 up
イタリア国内のテレビ報道より
4月6日午前3時32分、イタリア中部アブルッツォ州ラクイラ市近郊でマグニチュード6強の地震が起きました。
テレビ報道によると、イタリア政府は国家非常事態として、地震後すぐ民間防衛(日本の国民防衛にあたる)のGuido Bertolaso(グイド・ベルトラーゾ)防衛長官がヘリコプターで現地入りし、モスクワに外交訪問予定であったBerlsuconi(ベルルスコーニ)首相も現地入りするため移動中とのこと。
伊時間正午(日本時間午後8時)に、現地より同防衛長官による第一回公式記者会見が開かれる予定です。(13時半に変更されました。19:03)
現在27人死亡、1万5000もの建造物が破壊され、これらの数字は時間が進むにつれ増えていくと予想されています。
町は爆弾を落とされた戦争後のような状況とのことです。
アブルッツォ州はラクイラ市が一番大きく、古い町で古い建物が多いとも言われます。周りには小さい市町村が点在し、建造物も石造りが多く古い建物が集結しています。
特に打撃がひどかったPagania(パガニカ)村では旧市内に古い建物が多く、50%の建物が破壊され、そこで4人の子供の死亡が確認されています。
同村にある修道院も全壊され修道女の安否が心配されています。
ラクイラ市は大きな大学もありますが、市内の学生会館も崩壊され、学生たちの安否がまだ確認されていません。市内の大きな大学病院も一部崩壊、市の象徴の教会も破壊されたとのことです。
黙示録のような1000年来の天災、200年ぶりの大地震とも言われる中、アブルッツォ州はこの50年、地震対策がとられているとも言われています。ここ最近も微震があり、何故地震予報が立てられなかったのかなど、事前事後の対策に批判の声が上がってくるとも思われます。
テレビを見ていると、現地からの市町村関係者やテレビの特派員の声の震えからも、人々の驚きと動揺は隠せません。
インタビューを受ける市民も驚きを隠せません。近隣するカンパーニャ州ナポリでは「活火山ヴェスビオから地震が起きたのか?」と勘違いした市民のインタビューが印象的でした。
イタリア国内のテレビ報道より
テレビは朝から通常のプログラムを変更し、緊急速報を入れるなど、司会者も少し慌て気味の番組展開です。情報があふれているようで、確実な情報も少ないのです。現地では余震も続いているようです。
基本的に災害対策に弱い、オーガナイズがあまり上手でない国イタリア。2003年のモリーゼ州地震の町の復興がまだ完全でない現状の中、今回の大地震の復興に、どのくらいの時間がかかるか想像がつきません。
イタリア国内のテレビ報道より
現民間防衛長官Guido Bertolaso(グイド・ベルトラーゾ)は、最近ナポリのごみ問題の解決に力を注いだことで有名な力のある長官なので、イタリア人は彼の名を聞くと安心しますが、それだけでは解決しません。イタリアから何百人ともいえる民間防衛隊が現地入りしているようですし、近隣諸国のロシア、ギリシャ、フランスからも救援の声が届いているようです。日本のように避難者のため学校の体育館を開放したりはしていませんが、ラクイラ市郊外にキャンプ村が開設されるようです。
アブルッツオ州の地方紙Il Centro/イル・チェントロ紙の公式サイト
http://ilcentro.gelocal.it/?edizione=LAquila
中央やや下のFOTO(写真)、VIDEO(ビデオ)とかクリックしますと、震災地の画像が見られます。
(少し重いです)
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