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世界が心配・激励してくれる…それこそが日本が営々と築いてきた“財産”なのだ
カイロに事務所を置く日本の独立行政法人が、日本人職員を対象に東日本大震災の義援金を
募った。すると、エジプト人職員が集まって話し合いを始め、全員が月給の1日分を
寄付したい−と言い出したという。
食料品や家賃の上昇が続くエジプトでは、1日分の給料は決して小さな額ではない。
ムバラク前大統領退陣前後の騒乱から比べれば平穏になったとはいえ、一部では治安が
悪化し政治の先行きは不透明だ。
国民としては少しでも多く現金を手元に持っておきたいのが人情だろう。
それでも自発的に寄付を申し出てくれた人たちがいると聞き、目頭が熱くなった。
そのエジプトで先日、一連の騒乱で中止されていたプロサッカーの試合が再開された。
スタジアムには、アラビア語で「心は日本人とともに」と書かれた横断幕があった。
選手たちは、騒乱の死者とともに日本の震災犠牲者を悼む黒いバンドを腕に巻いて出場した。
街を歩いていると、知らない人から「家族は大丈夫か?」「日本人はすごい民族だ。
すぐに復興するさ」と、心配と激励の言葉をかけられる。おそらく世界中の日本人が
同様の経験をしていることだろう。
こういうふうに思ってもらえること、それこそが日本が営々と築いてきた“財産”なのだと、
つくづく思う。
*+*+ 産経ニュース 2011/03/21[19:19:25.19] +*+*
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110321/mds11032117450014-n1.htm
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