http://www.asyura2.com/11/lunchbreak45/msg/180.html
Tweet |
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=167464
地震発生帯の真上を掘削 探査船「ちきゅう」
紀伊半島沖の熊野灘で海底を掘削して東南海・南海地震など巨大地震発生の仕組みを調べている地球深部探査船「ちきゅう」(全長210メートル、5万7100トン)の掘削計画説明会が10日、入港中の新宮港(和歌山県新宮市)であった。海洋研究開発機構は本年度、第2段階の探査として海溝「南海トラフ」の地震発生帯を調べ、地質構造や状態を明らかにするという。
南海トラフは陸側のプレートの下に海側のプレートが沈み込んでできており、沈み込もうとするプレートが力を蓄積し、一気に解放されて津波を伴う巨大地震をたびたび発生させている。「ちきゅう」は南海トラフの地震発生帯を4段階に分けて掘削探査する。
第1段階は2007年9月から08年2月までに実施。33カ所を掘削し、メタンハイドレート層の発見や断層活動の履歴を把握するなどの成果があったという。
本年度の第2段階は12日から5カ月間、新宮市の南東60〜130キロ沖で地震発生帯の直上の地層を掘削し、地質試料の採取や物理計測をする。科学掘削としては世界初の「ライザー掘削」という方法を用い、最大で海底下1600メートルを掘削する。
ライザー掘削は、従来の掘削より安定して深く掘れる。掘削孔に地震計などを設置し、長期的に地殻変動の動きや地質を観測することができる。
この日は報道関係者に対して、ドリルパイプなどの掘削装置がある船体中央や艦橋、地質試料の研究室などが公開された。
【新宮港に寄港している地球深部探査船「ちきゅう」(10日、和歌山県新宮市で)】
(2009年05月11日更新)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。