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読売新聞 3月20日(日)20時26分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110320-00000544-yom-sci
福島第一原子力発電所の事故の影響を調べている文部科学省は20日、首都圏を中心に1都7県で、ほこりや雨水などの空中降下物から放射性ヨウ素や同セシウムを検出したと発表した。
専門家は、直ちに健康に影響を及ぼす数値ではないとしている。同時期の水道水調査で基準値を下回る放射性ヨウ素が出ており、今回の検出は、原発から放出された放射性物質が水道水に溶け込んだ裏付けとなる。
各都道府県で19日午前9時〜20日同9時の間に採取した。放射性ヨウ素は、栃木県で1平方キロ・メートルあたり540メガ・ベクレル(1平方メートルあたり540ベクレル)のほか群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山形で検出。セシウムは群馬で63メガ・ベクレル(同63ベクレル)のほか栃木、山形、千葉、岩手で検出された。宮城、福島、茨城、奈良のデータはなく、ほかの道府県では検出されなかった。18日午前9時からの24時間では、栃木で1300メガ・ベクレル(同1300ベクレル)の放射性ヨウ素を観測するなどしたが、翌24時間は数値が低下した場所が多い。事故後、空中降下物の放射性物質量が公表されたのは初めてで、観測は今後も続けられる。
松原純子・元原子力安全委員会委員長代理は「チェルノブイリ原発事故が周辺の国や地域に及ぼした汚染レベルの1000分の1以下と言え、直ちに健康に影響を及ぼすものではないが、環境中や、野菜、牛乳などの放射能レベルを継続して観察していくことが重要だ」と話している。
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