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米海軍士官が家族に送った手紙[3/18]
【ワシントン=古森義久】東日本大震災の被災者の救援には米軍も参加しているが、仙台近くの
沿岸で活動している米海軍第7艦隊の駆逐艦「マスティン」乗り組みの士官がその救援活動の
模様を伝えた報告が17日、明らかとなった。
マスティンは13日に横須賀を出航し、本州東部を北上して宮城、福島両県海岸部の沖での活動を開始した。
その報告の主要部分は以下のとおり。
いま本艦は仙台近くの海洋にいるが、陸上から流されてきた家屋などの破片や遺棄された漁船の
船体や貨物などものすごい分量の漂流物が目立つ。私がそこから感じるのは悲劇と希望だ。
周辺の海域は漂流する墓場だともいえる。人間の生活や生命の無数の破片が水に洗われているのだ。
一方、海岸近くでは生存者たちが物資の不足と冷寒の天候と戦っている。今朝は雪も降った。
私たちは陸上で道路や線路を切断されて、一般の救出活動からは隔離され、孤立していた人たちを
救うことができた。本艦のヘリコプター群は休みなしに飛行し、陸の被災者たちに食料、水、衣服、
毛布などを供給した。
マスティン艦内では乗組員から衣類や現金の寄付を募った。その結果はすごかった。発進していく
ヘリはどれも大量の物資を積んでいた。状況がもっとわかっていれば、基地からもっと多くの物品を
持ってきただろう。私自身も艦内で自分のロッカーを調べ、すべての下着などの衣類やタオル、靴下、
毛布などを提供した。乗組員のみんなが最大限の寄付をしていた。
>>2以降に続く
ソース:http://sankei.jp.msn.com/world/news/110318/amr11031820270013-n1.htm
>>1の続き
放射能の危険はメディアが伝えるほどではないという。だがいかなる汚染も避けるために必要な
予防策はとった。本艦の位置や航行の方向についても、そのための最大限の注意が払われている。
原発でメルトダウンが起きれば、危険が増すのは当然だが、いまはまだないという。
次の日は午前2時から7時まで偵察の任務となった。本艦のヘリは陸上で孤立し、屋上にSOSの
表示の出た病院に着陸した。200人ほどの患者がいて、物資を緊急に必要としていた。
私たちは食料、水、衣類、毛布などを提供した。(終わり)
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