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産経新聞 3月17日(木)8時53分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110317-00000513-san-soci
原子力安全・保安院は17日朝、東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第1原子力発電所周辺で実施してきた放射線量の計測場所を、これまでの同発電所正門付近から、西門付近に変更したことを明らかにした。正門付近は放射線量が上昇しており、このまま計測を続けることで「作業員の年間被曝限度量に早く達してしまうリスクが出てきたため」(原子力安全・保安院)という。
正門付近は、16日には最高値で1万850マイクロシーベルトを計測するなど、放射線量が高まっていた。政府は福島第1原発の復旧作業に向け、作業員が年間に浴びてもいい放射線の許容量を、100ミリシーベルトから250ミリシーベルに引き上げたばかり。
それでも高い放射線量が検出される場所で計測を続けると、必要な作業人員の確保に支障をきたす恐れがある。福島第1原発では、高い放射線量が復旧作業の足かせとなっている。
福島第1原発では、地震の影響で供給電源が断たれており、固定の自動計測器が使えない。そのため、作業員2人1組でモニタリングカーに乗車し計測にあたっている。計測時に車外に出ることはないが「車内にいても放射線は浴びる」(原子力安全・保安院)という。
新たに計測を始めた西門付近の放射線量は同日午前4時半で339マイクロシーベルト、同5時で338マイクロシーベルトと比較的、低めに推移している。
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