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■ロン・ポール、週刊コラム「干渉主義の外交政策の結果」
リビアでの合衆国領事館に対する攻撃、合衆国の大使と数名の補佐官の殺害は、
いかに、我々の干渉主義の外交政策が、我が国の安全を弱めるか、もう一つの悲劇的な例である。
合衆国が、民主制の促進、外国政府への援助、爆弾、いずれかによって、
世界の残りを支配しようとするほど、さらなる出来事が、
混乱、意図せぬ結果、ブローバックへと、制御不能になる。
残念ながら、先週、リビアで我々が見たものは、何も新しいものではない。
1980年代のアフガニスタンで、合衆国は、侵略するソ連軍を追い出そうとして、
イスラム過激派たちを支援した。
それらの過激派たちは、アルカイダとして知られているものになった。
そして、かつての我々の同盟者たちは、2001年9月11日に、最も劇的に、我々に襲いかかった。
イラクは、2003年の合衆国の侵略前には、アルカイダの著しい存在は無かったが、
我々が、あの国を占領し、我々が思い描く姿で作り変えようとしたことが、
アルカイダに扉を開いた大規模な反応を引き起こした。
数千の合衆国の兵士たちが死に、国が破壊され、軽減する兆しの無い不安定に至った。
我々は、リビアで、中でも、反乱軍のリビア・イスラム戦闘集団(LIFG)と協力したが、
外国のアルカイダ分子を含んでいた。
我々がイラクで戦ったアルカイダが提携する過激派たちが、一部、
我々がリビアでカダフィを転覆するために協力した同じ集団であったことは、指摘されていた。
昨年、テレビのインタビューで、私は、NATO(北大西洋条約機構)のリビア爆撃の結果が、
あの国でアルカイダの存在が増すことであろうと、予言した。
私は、その時、我々は、アルカイダに、もう一つ褒美を手渡しているかもしれないと言った。
NATO(北大西洋条約機構)が、カダフィを転覆して間もなく、
アルカイダの旗が、ベンガジの裁判所の上に掲げられた。
それなら、我々は、一年も経たないうちに、
ベンガジにある我々の領事館に対する攻撃があろうことに、驚くべきであろうか?
我々は、少なくとも、過去十一年間、それらの人々は、
我々に危害を加えようとしている敵であると告げられていたのである。
ある国たちには、賄賂を贈り、他の国たちには、爆弾を落とすことによって、
我々が世界を作り変えることが出来るという信念には、危険がある。
しかし、それが、まさしく、リベラルであろうと保守主義者であろうと、
干渉主義者たちが信じているように見えることである。
世界が、彼らの思い描く姿に従わない時、彼らは、本当に衝撃を受けているように見える。
ベンガジにある合衆国領事館への攻撃に対する国務長官の反応は、困惑の一つだった。
「我々が解放を助けた国で、我々が破壊から救うのを助けた町で、
どうして、これが、起こり得たのか」と、彼女は、尋ねた。
問題は、我々が、作り変えようとしているこれらの社会たちについて、
知らないし、十分に知ることは出来ないということである。
我々は、解放しようとしている者たちの目を通して見ようとは、決して努めていない。
リビアは、まったくの混乱にあり、インフラは、爆撃されて瓦礫になり、
経済は、消滅し、暴力団たち、民兵たちが、残忍な力によって支配し、
政府は、まったく正当でない、合衆国の無力な傀儡(操り人形)として見られている。
自分たちの国を、我々が爆撃したことを、破壊から救ったこととして、
リビア人たちが見ていないことに、どうして、衝撃を受け得ようか?
現在、合衆国は、シリアで、活発に反乱軍を支援しているが、
それがアルカイダと提携していることは、我々のCIAですら我々に告げているのである。
それらシリアにいるイスラム過激派の戦士たちの多くは、つい最近まで、リビアで戦っていたのだ。
我々は、これらの間違いから学び、歴史が、またもや繰り返さないように、
すぐさま、シリアの反乱軍に対する支援すべてをやめなければならない。
我々は、アフガニスタンで戦っている、そして、リビアで我々の大使を殺したばかりの、
その同じ人たちをシリアで文字通り後援しているのである!
我々は、手遅れにならないうちに、ついに干渉主義の衝動を捨て去らなければならない。
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