http://www.asyura2.com/11/kokusai6/msg/856.html
Tweet |
アメリカ在住のエジプト人ナコーラの手によって製作された映画「Innocence of Muslims」
がエジプトのTVで紹介されたことをきっかけに、イスラム世界で抗議の暴動に火がつき世界的な
反米デモに発展した。
在リビアの米国大使をはじめ、攻撃のターゲットになった被害者もあとを絶たず、これからも
イスラム圏やムスリム移民の多い地域では、米人に安全の保証はないだろう。
中国で日本人が槍玉にあげられているのと同時に進行する暴動だけに極東への影響も
決して見逃せない。
ところで、LAで公開され、あまりの不入りにお蔵に入ってしまったこの自主制作映画であるが、
そんな誰も知らないような映画が本当にイスラム世界を全て敵にまわすほどの効果があったのか?
クリエイターは、エジプトのキリスト教徒社会出身の米人である。アメリカでアメリカのキャストで
作った映画とはいえ、「エジプト人によって作られた映画」つまり中東からでてきた産物なのだ。
ナコーラは覚醒剤の製造で有罪判決を受け懲役刑に服した過去、そして破産の経歴を持つ
とんでもなく素行の悪いマイノリティー移民であり、社会的な地位は実にないといってもいい。
今回の映画製作も富裕層出身の嫁の実家に捻出させているわけで、エジプトの資本金でできた映画だったのだ。
米国市民でありながら通訳をつけないと米社会でやっていけないことも指摘されており、
本当にこの男の作った作品が、アメリカを代表するなんてことになるのかは非常に疑わしい。
たとえばこの映画がアメリカの政府を批判して合衆国の憲章を冒涜するような内容であったなら
アメリカ人のほうはといえば「こんなのは子供の悪戯のようなもの」と取り合わなかったであろうことは
想像に難くない。
しかしオバマやクリントンからの映画への批判も何の気休めになることもなく、まだイスラム世界は
必死で抗議の声をあげ、暴力に訴えている。彼らにとっては、ナコーラがエジプト人であろうが、
どれだけ犯罪歴のある馬鹿者でアメリカ人にも同胞だとはみなされてなかろうが、ギャグで作ったような
B級低予算映画であろうが、そんなことはどうでもいいことで、イスラムを冒涜する映画がMade in USA
であればアメリカを聖戦のターゲットにする、と単純明快な報復処置なのだ。
彼らの99%はおそらく映画を見てさえいないだろうし、アラブ人が作っていたということも知らないだろう。
「どんな奴だろうがイスラムへの冒涜は許されない」とする完全な平等主義がひきおこしているのが一連の
死傷者を出したデモなのだ。製作者のレベルを査定し、「こいつらの言うことなんか相手にしない」と
我々自由世界の大人がやるようなあきらめを持たず、とことん追いかけるムスリムはただ未成熟なのか
それともそれだけ信心が強いのか・・・・どちらだろうか。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。