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http://japanese.ruvr.ru/2012_09_06/beikoku-chuugoku-kankei-kurinton/
中国と米国の間の緊張は取り除かれず、両国関係に影を落としている問題について、妥協のひとつも図ることが出来なかった。ヒラリー・クリントン米国務長官は中国訪問をこのように総括した。
米中はパートナー国どうしであり、相互の依存関係は今後増すばかりだ。これは両国が一体となれる唯一の事実だろう。しかしながら中国は自国にとっては最も重要な問いへの回答を得ることができなかった。それは米国に新たな形の二国間関係を構築する準備があるか、という問いであった。「新たな形の関係」というタームについて極東研究所の専門家、アレクサンドル・ラリン氏は、ある種の意味がこめられているとして、次のように述べている。
「米国は中国の勢力が拡大していることを十分に考慮しており、それと対立せず、なんらかの譲歩をせねばならないことは理解すべきだ。これは東アジア、アジア太平洋地域における中国の影響力の拡大を米国が認めねばならないということを指す。中国はこうした地域を自国の死活的な国益を内包する地域と見なしており、ここにおけるポジション確立に奔走している。」
★ クリントン米国務長官と中国指導部との話し合いは米国がこの方面に向かうつもりはないことを明確に示した。つまり対立は強まる一方であるということだ。
特にこれは東シナ海、南シナ海において中国との領土問題を抱える日本、フィリピン、ベトナムの立場を米国が公に支持していることに起因する。中国はこうした係争地域を自国領土と見なしており、隣国が領土権を主張することを自国の主権の侵害と見なしている。クリントン国務長官と胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席、李 克強(リー・クーチアン)第1副首相との会談では、中国側が米国に対しハイテク製品の中国への供給制限を緩和し、米国経済へ投資した中国企業が公平な競争を行うための条件作りを執拗に求めたにもかかわらず、それに対する米国からの反応は全く見られなかった。ラリン氏は習 近平(シー・ジンピン)副主席との会談は北京での交渉になんらの進展も見られなかったことを直接的に示しているとして、次のように語る。
★「これは現在の米国の政策に中国が不満を示していることをはっきり物語っている。これは非常に明白で露骨であり、おそらく米国でもそのように評価されるだろう。」
楊 潔篪(ヤン・ジエチー)外交部長はクリントン国務長官との共同記者会見で状況をなだめようと試み、行なわれなかった会談については不必要な思惑を掻き立てることのないよう期待を表した。
◆クリントン長官、訪中の裏事情・・間もなく中東有事が勃発!
東アジアの情勢に米国が絡みだしているが、別の思惑も働いているようである。
http://www.eagle-hit.com/
<クリントン米国務長官、南シナ海紛争での威嚇に警告>
クリントン米国務長官は3日、中国と東南アジア諸国は南シナ海の紛争解決を図るため、行動規範の作成に決然として取り組む必要があるとし、緊張を高めることとなった威嚇や圧力を控える必要があるとの考えを明らかにした。
4日の訪中を前にインドネシアを訪問しているクリントン国務長官は、中国や他の領有権主張国に対し、停滞している外交を元通りにし、向こう数カ月中に合意を目指すことが必要不可欠と述べた。
クリントン国務長官は「米国は領有権をめぐる問題に肩入れすることはない。域内各国が圧力や脅し、威嚇やもちろん力の行使を行わず、紛争解決に向け共に取り組む必要がある」と話した。【ロイター 03:11】
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4日に訪中するクリントン国務長官だが、さらにパネッタ国防長官も9月中旬に訪中する
という情報も入ってきている。
★外交軍事のトップがそろって訪中するわけであるが、ここにどんな意味があるのか。
実は昨日、ペトラエウスCIA長官が急遽、イスラエルへ飛んでいる。
イスラエルの動きを制するのが目的とのことだが、本日の報道では、レバノンの武装組織ヒズボラが<イスラエルがイラン核施設への攻撃に踏み切った場合、米国の関与の有無にかかわらず、イランは米軍基地を攻撃する>との声明を発表している。
★イスラエルは11月の米大統領選挙を前に軍事行動に踏み切るとの観測が流れており、
ヒズボラの声明は、イスラエルと距離を置こうとしている米国を引きずり込もうとする
かのようである。
イスラエルのネタニヤフ首相は<イランに核兵器製造を踏みとどまらせるよう、イランが越えてはならない一線を明確にすべきだ>と述べている。(ロイターより)
これらを総合するとクリントン国務長官、パネッタ国防長官が相次いで訪中するのは、
東アジア方面での中国の軍事的行動を抑えることで、米軍の力を中東へ集中させようと
いう狙いが見えてくる。
★つまり、間もなく中東有事が勃発することが示唆されているのだ。
FRBの追加緩和策観測で、金価格が騰勢にあるが、実は、この有事の動きを嗅ぎ取っている金融マフィアらが仕込んでいる可能性があるのだ。
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