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4日、米国の大学と中国当局が合同で、湖南省衡陽市の小学生を対象に遺伝子組み換え作物のテストを実験していたことが明らかとなった。「米国が中国で人体実験を行った」という過激な見出しでニュースが広がっている。写真は湖南省の子どもたち。
2012年9月4日、米国の大学と中国当局が合同で、湖南省衡陽市の小学生を対象に遺伝子組み換え作物のテストを実験していたことが明らかとなった。環球時報が伝えた。
先日、環境保護団体グリーンピースは中国の湖南省衡陽市で遺伝子組み換え作物を小学生に食べさせる人体実験が行われていたと発表した。実験を主導した米タフツ大学の唐広文(タン・グアンウェン、中国系米国人)教授は中国当局と共同で実験を行ったことを認めている。
実験に使われたのは遺伝子組み換えによって誕生した米「黄金大米」。カロチンを豊富に含み、黄色がかった色をしていることからその名がつけられた。途上国ではビタミンA不足で健康被害を受ける子どもも多く、安価にビタミンAを摂取できる食物として期待されている。しかし2000年に開発されたが、今なお商業化は認可されていない。試験の結果、カロチンのサプリメントと同等の効果を発揮したという。
タフツ大学の唐教授は、実験が中国政府と合同で実施されたものと正当性を主張しているが、中国では「米国が中国で人体実験を実施した」として波紋が広がっている。衡陽市政府は「カロチンのビタミンA転換」についての研究が実施されたことが認めたが、遺伝子組み換え米を小学生に提供したことは否定している。
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