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シリアをめぐって「非同盟諸国会議」がイランのテヘランで行われた。
非同盟諸国会議とは米ソの覇権争いのいずれにも加担しなかった国々のことだ。
そもそも、インド首相ネルーが議会演説で、東西冷戦下における米ソいずれにも軍事同盟や軍事ブロックに加わることを拒否する姿勢を示したことに始まり、1954年のネルー首相と中国の周恩来会談で草案された平和五原則に賛同したアジア・アフリカの29カ国が構成した国際会議だ。
これらの国は、歴史的にずっと欧米の植民地にされさんざん酷い目にあわされているから、徹底的に反帝国主義、反植民地主義を遵守している。
一方、いま欧米諸国は自由シリア軍というテロ集団を送り込み、シリアのアサド政権を倒そうと必死になっています。しかし政府軍には到底勝てそうにもないので、アメリカに参戦要求をしています。
しかし、オバマは大統領選を控えていることに加え、アメリカの財政がひっ迫していることもあり、参戦を拒否しています。
またシリアは、バックに中国とロシアが控えていますので、いくら戦争好きのアメリカでもそう簡単には手が出せず、国連もまた無力で何もできません。
そこで今回の100カ国非同盟諸国が集まって何らかの打開策を探ろうとしています。
サミットには36人の大統領、副大統領、首脳を含む100カ国以上の代表が参加し、6日間にわたって開かれた。「非同盟行動」には世界120カ国が加盟、15カ国がオブザーバーとして参加している。専門家のエレーナ・メルクミャン氏は、だがその影響力を過大評価する必要はないとの考えを表し、次のように語っている。
『非同盟行動』はいかなる軍事ブロックにも属さずに、独自の自主的な方針を実行する必要があった冷戦時代に誕生した。もちろん当時も『非同盟行動』は完全な成果をあげていたわけではないが、少なくとも実際に影響力は持っていた。だが現在は結束力がなくなってしまった。
エジプトのムルシ大統領は、トルコ、イラン、サウジアラビアと一緒にシリアに関するコンタクト・グループの設立を提案した。だがムルシ大統領の演説は、スキャンダルとなった。大統領は、虐政や制圧に対して戦う勇敢なパレスチナ人やシリア人を支持する立場を表明した。
ムルシ大統領によると、エジプトはシリアで自由と民主主義を求めて闘う人々を公に支持しており、この闘いによりシリア国民の関心が反映された国の管理システムへの移行が成し遂げられなければならないとの考えを表した。ムルシ大統領のこの発言の後、シリア代表団は抗議の意思を示し、会場から退出した。
恐らくアサド大統領を支持するイラン政府も、シリア反対派武装勢力を支持する発言に不満を覚えたと思われる。なお、ロシア戦略研究所の専門家アジダル・クルトフ氏はこれについて、驚くにいたらないとして次のように語っている。
「エジプト新大統領は内政、外交政策を急激に変える路線をとっている。ムルシ大統領は今回の『非同盟運動』サミットまでに、対シリア関係における計画を語っていた。それにはシリア問題においてはイランの役割を考慮すべきだという観点が形の上では含まれていたものの、計画自体は現在のシリア指導部に反対するものであることは明白だった。」
イランのハメネイ最高指導者は、国連の政策を批判した。イランは国連が、その価値を世界に押し付けようとしていると考えている。
これに対して国連の潘基文事務総長は、イラン政府がホロコーストの事実を認めていないほか、イスラエルを絶滅しようとしているとして非難した。そのほか潘事務総長はイランに対して、自国の核プログラムに関する全ての国連決議を遵守するよう呼びかけた。
事務総長は、それに反した場合には、舌戦が早急に本当の戦争に発展する恐れがあると指摘した。
●連帯なき「非同盟行動」サミット(DAILY COM)
http://www.daily-mail.co.zm/?p=12708
先週、イランの首都テヘランで開かれた「非同盟行動」サミットでは、いくつかのスキャンダルが発生した。エジプト大統領がシリアの反政府勢力を支持する声明を表したあと、シリア代表団は会場から退席し、国連の潘基文事務総長は、ホロコーストを認めないイランを非難したほか、イランに対して核プログラムに関する透明性の向上を求めた。
イランは結束するための新たな要素を見つけた。それは、アサド大統領が政権の座に就いているシリアの行く末だ。エジプト大統領は今回のサミットに参加するために30年ぶりにイランを訪問した。
おまけ
エジプトのムルシ政府は、アメリカの傀儡政権であり、アメリカの使い走りとして出席していたようだ。そもそもエジプトは、主産業がなく、石油産出国ではないため失業率もものすごく高い。アメリカに擦り寄る国策をとっているのだが、その内日本や韓国と同様に、すべてユダヤアメリカに巻き上げられてしまうのだろう。今回も言いたいことだけ言って、退出してしまったというが、笑える。
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