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http://japanese.ruvr.ru/2012_08_30/iran-gaikou-gaika-wo-ageru/
6日間にわたる非同盟諸国代表者会合の集大成として、サミットが行われる。イランには100を超える国々から代表が集まり、うちの36ヶ国が大統領、副大統領、首相を擁している。「非同盟諸国運動」は、参加国の数につき、国連についで世界第2の規模を誇る。約120ヶ国が加盟し、さらに15ヶ国がオブザーバー参加している。それでいてその影響力となると、現状、語るに足るほどのこともないと、専門家のエレーナ・メルクミャン氏は述べている。
―「非同盟諸国運動」は冷戦中、いかなる軍事ブロックにも加わらず、独自の非依存的な路線を取ることが必要だった時代に結成された組織だ。もちろん、当時も完全に目的を達し得ていたとは言えない。それでも、運動は確かに影響力を持っていたのだ。翻って今日、参加諸国の足並みは乱れてしまっている。
どうやら今回、今後3年間運動の議長国を務めるイランは、斉一な足並みを取り戻すための新たなテーマを見つけたようだ。つまり、「シリアの命運」。たしかに一方では、ペルシャ湾岸諸国は他でもないシリア問題についてのイランとの意見の不一致からサミットへの参加を拒否した。しかし他方、エジプトは、過去の敵対関係は水に流す時だとしている。エジプトの大統領は、実に30有余年ぶりにイランを訪れ、現在エジプトのもとにある議長国としての全権をイランに手渡す。現エジプト大統領のムハメド・ムルシ氏は、テヘランでシリア問題についても自国の考えを述べる。
シリア情勢安定化のためにイランが独自のプランを準備していることは良く知られている。プランは前国連・アラブ連盟合同特使コフィ・アナンのものと酷似している。これら全ての提案は国連事務総長パンギムンの立会いのもと、サミット参加国によって協議される。事務総長の来訪はサミットのもう一つの目玉となった。パンギムン事務総長は米国・イスラエルの反対を押し切って「非同盟諸国運動」サミットへの参加を決断したのだ。
アクセントを的確に打ち、サミットの目標を明確化するということに、イランは成功した。イランにとって、既にサミットは成功したと言ってよいと、ロシア戦略分析研究所のアジダル・クルトフ研究員は考えている。
―これはイラン外交の掛け値なしの勝利だと言える。第一に、イランは諸国からお歴々を招いて首尾よく自国でサミットを開催できたのだし、そのことをもって、イランが外交的に孤立していないことを世界に示すことが出来たのだから。
金曜、総括的な宣言の採択によって、サミットは幕を閉じる。今後3年間にわたって、イランは「非同盟諸国運動」全参加国の筆頭という役を国際舞台の上で演じる。
◆シリア問題めぐり「トロイカ」結成へ、イランなど非同盟諸国で
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE87T01D20120830
[ドバイ 29日 ロイター] イランのサレヒ外相は29日、同国の首都テヘランで非同盟諸国(NAM)首脳会議が開催されるのを前に記者会見し、シリア問題の解決に向けてNAMメンバーで「トロイカ」を結成する方針を明らかにした。
イランは、120カ国が参加する30―31日のNAM首脳会議で、核問題やシリア政府への支援をめぐりイランの孤立化を狙う米国の政策が失敗だと証明されるだろうと強調。サレヒ外相は「非同盟諸国メンバーのトロイカは、国連など他の国際機関と協力して関与するのが望ましい」と語った。
ファルス通信によると、今週シリアを訪問し、同国の高官と会談したという議員は、トロイカにはイラン、エジプト、ベネズエラのほか、レバノンやイラクなどが含まれると明かした。
また、国連の潘基文事務総長は同日、テヘランを訪れ、イランの最高指導者ハメネイ師、アハマディネジャド大統領と会談。潘氏のスポークスマンによると、潘氏は両氏に対し、暴力を停止するようシリアのアサド大統領に影響力を行使することを求めたという。
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