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■ 薄熙来の失脚は、上海閥(江沢民派)への牽制 ■
日本の新聞各紙は、意図的とも言える程、海外の情勢を伝えません。
最近はネットでロイターなどが簡単に見れるので、
日本の報道と、海外の報道のギャップに気付かされる人も多いでしょう。
しかしロイターも中国の政治情勢はそれ程詳しくは伝えません。
中国の政治情勢は非常に複雑なので、
それを正確に分析する内外の情報も限定的です。
しかし、最近ロイターは習近平副主席の側近達と関係が深いと噂される、
女性実業家、呉英によるイギリス人殺害の事件を何度も取り上げています。
「イギリス人殺害」だからか、イギリスのメディアのロイターが
過剰に反応しているのかとも思えますが、
どうも、引っ掛かるものを感じていました。
ところが今度は朝日新聞が一面でこの記事を報道しています。
朝日に限らず、日本の報道各社がこの問題をクローズアップしています。
これは非常に違和感が強い。
隣国、中国の将来の政治動向に関わるニュースを
日本のメディアがここまで取り上げるに当たり
政治的思惑が無いと言う方が不自然です。
メディア各社は、呉英事件と習近平副主席を明らかに結び付けて報道し、
胡錦濤派による習近平の国家主席就任阻止の動きだと報じてはばかりません。
これ程積極的な中国政界の報道がこれまであったでしょうか?
それもスキャンダル絡みです。
■ 上海閥と胡錦濤派の戦い ■
中国の政治情勢は複雑ですが、
単純化するならば、江沢民が率いる上海閥と、
それに対抗する胡錦濤らの勢力の戦いと言えます。
今年、任期を迎える胡錦濤主席の後が誰になるかで
中国の将来が大きく変化します。
江沢民を筆頭にする上海閥はアメリカと繋がりが深いと言われています。
アメリカと言うよりもロックフェラーと言ったほうが良いかも知れません。
この上海閥を共闘を組むのが「太子党」です。
太子党は中国共産党幹部の子弟達の集団です。
「上海閥+太子党」に対抗するのがする胡錦濤の支持基盤は「中国共産党青年団」です。
胡錦濤の任期が切れる今年、中国では各派の潰し合いが激しくなっています。
■ 次期主席と目される習近平は上海閥の太子党 ■
小沢一郎が天皇との会見を無理やりセッティングした
習近平副主席は江沢民派で太子党出身です。
もし習近平が主席になれば、江沢民派が優性になります。
これは胡錦濤派や共青団には面白くない事態です。
そこで呉英のイギリス人殺人事件を利用して
上海閥の薄熙来を標的にし、さらには習近平失脚を狙うというのが
日本の報道の筋書きです。
さらに習近平周辺では、薄熙来元重慶市長の失脚など、
太子党の切り崩しが活発化しています。
■ 江沢民派を全力で潰したいロスチャイルド? ■
ロスチャイルドのプロパガンダ機関であるロイターが
これ程積極的に呉英事件を煽り、
日本のロスチャ新聞の朝日が一面でこの問題を取り上げるという事は
ロスチャイルドが習近平ら上海閥の台頭を阻止したいのでは無いか?
上海閥は米ロックフェラーと繋がりの深い人脈ですから、
ロックフェラーの退潮と連動して、
上海閥の切り崩しが進行しているのでは無いか?
一方、胡錦濤派はロスチャイルドの息が掛かっていると見る事が妥当です。
■ 中国経済に影響の大きい江沢民派の一掃は何を齎すのか ■
江沢民派は中国経済を牛耳って来ました。
江沢民はブッシュとも親交が深く、
アメリカと中国とのパイプ役を担っていたとも言えます。
中国の経済政策における江沢民派の影響は大きき、
米国債を中国が買い支える背景には、
江沢民派の意向を無視する事は出来ません。
この様な江沢民派が一掃される事は、
中国の経済政策や対米政策の変換を促すと考えられます。
江沢民派は不動産バブルで大儲けしましたが、
そろそろ中国の不動産バブルも限界に達しています。
もし、中国バブルが崩壊したならば、
その影響は世界に波及します。
一方で不動産バブルの崩壊で、江沢民派は一揆に勢力を失います。
しばらくは、中国情勢から目が離せません
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