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女性パンクバンド「プッシー・ライオット」へのプーチン政権の対応を批判しているアムネスティ・インターナショナルに、英ミュージシャンのスティングが賛同した。
「プッシー・ライオット」は2月21日、モスクワの大聖堂で「マリア様、プーチンから私たちを救い出して」と歌った。彼女たちはまた、ロシア正教会の教主たちのプーチン大統領支持も批判していた。これは、3月の大統領選を前にした、数々の反プーチン運動のひとつだった。
当局は3月初旬、「宗教的な嫌悪に基づくフーリガン行為」で、メンバーのマリア・アリョーシナ、ナジェージダ・トロコニコワ、エカテリーナ・サムツェビッチを逮捕した。トロコニコワは「プッシー・ライオット」のメンバーであることと抗議活動に参加したことを認めたが、他の2人は大聖堂でのパフォーマンスの関わりを否定している。
予審が始まり、3人は来年1月まで勾留延長を言い渡された。
3人は、最長7年の禁固刑を下される可能性が高い。平和的な抗議パフォーマンスに対する、まったく不当な扱いだ。
アムネスティは、3人の女性は、自らの考えを平和的な手段で表明しただけで拘束された「良心の囚人」だと考える。そして、ロシア政府に対し、ただちに3人を釈放するよう、訴えてきた。
コンサート・ツアーでモスクワに滞在中のスティングは、次のように語っている。
「プッシー・ライオットのメンバーが7年も刑務所に入るというのは、あまりにひどい。自分の意見を言うのは、民主主義では合法で最も基本的な権利です。政治家は異なる意見に寛容でないといけない。このバランス感覚やユーモアのセンスは、強さの表れであって、弱さを示すものではありません。ロシア政府は、この誤った起訴を取り下げ、3人のアーティストが普通の生活に戻り、子どもたちの元に帰すべきです」
アムネスティは、3人の釈放を求めてキャンペーンを続けていく。「プッシー・ライオット」に対する支持は広がっており、携帯のSMS(ショート・メッセージ・サービス)アクションは、これまでに1万2000人が参加した。
アムネスティ国際配信ニュース
2012年7月25日
http://www.amnesty.or.jp/news/2012/0807_3354.html
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