http://www.asyura2.com/11/kokusai6/msg/745.html
Tweet |
http://green.ap.teacup.com/pekepon/855.html
■ 金持をつるし上げろ!! 市民の手で自由を勝ち取れ!! ■
打ち合わせの時間の間が妙に開いてしまったので、
『バットマン・ダークナイト・ライジング』を観てしまった。
この記事を『映画』に分類すべきか
『時事・金融危機』に分類すべきか
私は判断できずにいます。
今回のバットマンの主役は、
はっきり言って「たけり狂う市民」ではないでしょうか。
金持の権利を守る警察や軍は
はっきり言って市民の敵です。
ブルジョワのブルース(バットマン)とて、
所詮は金持ちのボンボンに過ぎません。
金持が作った退廃の街『ゴッザムシティー』を壊滅させようと目論む
敵の目的に方が、正義に叶っている様に見えてしまいます。
バットマンは『必要悪』だから闇に溶け込んで美しくも力強い。
ところが、バットマンが自分の企業や社会秩序を守ろうとした時
バットマンの危うい『正義』が根底から揺らいでしまいます。
今シリーズの第二作、『ダークナイト』は
『ジョーカー』という魅力的な『完全悪』と対比される事で、
バットマンの『正義』は揺ぎ無く、
自己犠牲は崇高で気高いものとして観客の心を打ちます。
ところが『ダークナイト・ライジングイ』の敵は
ある意味においてゴッザム・シティー(アメリカ)市民です。
ですから、既存の体制側に組するバットマンの『正義』は
観客の共感を呼ぶ事はありません。
ハリウッド映画は、洗脳装置の一つですが、
今、この時期、多くの職を失ったアメリカ国民は
この映画をどんな気持で観ているのでしょう。
ゴッザムシティーに潜入した軍の特集部隊の司令官は
明らかにオバマ大統領にそっくりの顔立ちです。
活躍が期待された彼は、一瞬の内に敵に破れ、
踏みつけにされて、首をへし折られます。
そして、あろう事か、ヘリコプターに首吊り状態でぶら下げられ、
ゴッザム・シティーの上空を引き回されます。
この、悪意に満ちた映像は、何を意味するのか?
あの映像を見て、米国民は嫌悪感を覚えないのか?
私は、『ダークナイト・ライジング』を映画として楽しめません。
アメリカの未来を予見してい様で、複雑な気分で劇場を出ました。
唯一の救いは、『ロビン』の無垢な正義です。
これこそが、次の時代の希望なのでしょう。
ヒーローは金持のバットマンでは無く、
貧困と戦う『キャットウーマン』であり、
自分の正義を貫いて戦う、これから『ロビン』になろうとする若者なのだと。
★この映画を観て、銃を乱射する若者に気持が理解出来るような気がします。
★多くの米国の若者達が、失業者達が
バットマンを金持の手先と見ているであろう事が
今のアメリカを象徴しているかもしれません。
「オレはジョーカーだ!!」
そう、多くの国民が思い始めているのかも知れません。
この作品を是非劇場でご覧になられて
現在のアメリカのピリピリした空気を体験される事は無駄では無いでしょう。
娯楽作品としても、最高の出来栄えですから、
彼女とのデートで見に行っても悪くはありません。
でも、勘の良い彼女ならば、
「ウワー!!バットマン、カッケー!!」とはしゃぐ事は無いでしょう。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。