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イラン攻撃の際はイスラエルを支持=ロムニー氏の外交顧問
イスラエルを訪問した米共和党大統領候補のミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事に同行している同氏の政策アドバイザーは29日、イランの核開発計画をやめさせるためイスラエルがイランを攻撃した場合、同候補がイスラエルを支持するだろうと述べた。ロムニー陣営の外交政策アドバイザー、ダン・セナ−(Dan Senor)氏は記者団に対し、「イランの核開発をやめさせるためイスラエルが自ら行動しなければならない場合、ロムニー氏はその決定を尊重するだろう」と述べた。
オバマ政権はこのイラン攻撃問題についてやや異なる見解だ。同政権は、イスラエルは自衛の権利があるが、一方的な攻撃を自制するようイスラエルに求めている。ロムニー陣営の関係者らは、ロムニー政権が誕生し、イスラエルがイラン攻撃を選択した場合、イスラエルに支援を供与するかどうかには答えなかった。セナ−氏は「どんな選択肢も排除すべきでない。ロムニー氏はイスラエルの自衛権を認めており、米国がこれに味方するのは正しい」と語った。
オバマ大統領もロムニー氏も、米軍によるイラン攻撃は検討課題になっているが、それは最後の手段だと述べている。29、30の両日イスラエルに滞在するロムニー氏のほうがオバマ氏よりも、イランに厳しい口調だ。
ロムニー氏が29日夜に行う講演の抜粋によると、同氏は「イランの核兵器開発を阻止することがわれわれの国家安全保障上の最高優先課題でなければならない」と述べる。また同氏は、「イラン政権による核兵器保有を断念させようと最も決意している人々は、無謀で挑発的で、戦争を惹起しようとしているとしばしば批判される」とも述べる。オバマ大統領はこれまで、イランとの戦争についてあまりに「散漫な話」をするのは逆効果だと警告しており、ロムニー氏の発言はこれを念頭に批判したものだ。
これに対し民主党のリチャード・ダービン上院院内幹事(イリノイ州)はCNNテレビの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で、米国が支持する対イラン経済制裁はイランの核開発意欲に圧力を与えていると述べ、「米国はイスラエルの味方だが、オバマ大統領は、全面戦争とイランの核保有の二者択一には直面したくないと考えている」と述べた。その上で「大統領が歴史上最強の制裁をイランに科したのはこの理由によるもので、それは機能しつつある」と語った。
ロムニー氏はイスラエル訪問中、ペレス大統領や長年の友人であるネタニヤフ首相と会談した。ネタニヤフ首相は29日朝、ロムニー氏とともに記者団の前に姿を現し、イラン制裁は失敗だと批判し、ロムニー氏の選挙運動中の要求と同じように、もっと信頼できる軍事的な脅しをイランに掛けるべきだと述べた。
同首相は「あらゆる制裁と外交がこれまでイランの核開発計画を少しも後退させなかったとわれわれは正直に言わなければならない」と述べ、「この状況を変化させるには、制裁とともに、信頼できる軍事的な脅しが必要だ」と語った。
ネタニヤフ首相とロムニー氏は若い頃、ボストンのコンサルタント会社で知り合った。同首相はロムニー氏に対し、「われわれは何十年間にも及ぶ旧知の間柄だ」と述べ、「わたしの個人的な友人であり、イスラエル国家の強力な友人だ」と語った。【WSJ 8:33】
大統領選を戦うロムニー陣営は、外交戦略に打って出ている。
国内はもとより外から支援をつけようというわけであるが、米国で大きな力をもつ
"イスラエル・ロビー"を利用していることはいうまでもない。
ネタニヤフ首相と旧知の間柄であることからも、ロムニー陣営は多くのイスラエル・ロビーと結託し、オバマ大統領の"失政"を狙うべく、イラン攻撃を仕掛ける可能性もあるだろう。(その場合、短期的に終わらせ、国連など収拾をゆだねることになろう)
いずれにしても、4年前の北京オリンピック開幕時に、ロシア・グルジア紛争が起きたように、政治的な駆け引きによって有事が引き起こされる可能性があるのである...。
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