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http://japanese.ruvr.ru/2012_07_06/beikoku-iran-sensou/
英国のデイリー・テレグラフが伝えたところによれば、米国はペルシャ湾における海軍艦船および航空機を強化している。米国は900名までの兵士を載せることのできる上陸艦も派遣する。同紙によれば、「米国防総省は、ペルシャ湾における掃海艇の数を現在の倍の8隻とし、F15戦闘機およびF22戦闘機の数も増加させた」という。これはイランが、対イラン制裁に参加している国々向けの石油タンカーに対して、ホルムズ海峡を閉鎖するとする法案をまとめたことを背景としている。
一方でホルムズ海峡の閉鎖に関する法案は、結局は法案で終わってしまうという可能性が高い。
ロシアの東洋学者セミョン・バグダサロフ氏は次のように述べている。
−イランは自身が石油市場の崩壊を引き起こすことができ、米国経済に影響を与えることができるのだということを示そうとしています。一方の米国は、そのようなことを黙って見ていることなどできません。状況は緊張しています。大きな紛争が起こる条件が整いつつあります。それはいつのことになるのでしょうか。私の理解では現在、それは米国大統領選挙に関連したものだと考えています。米国はすでに長い間イランの現政権を転覆しようと試みています。反対派勢力を使っても政権転覆はできませんでした。他の手段がすでに残されていないなかで、米国は親イスラエルロビーやイスラエル自身も含めて、軍事衝突が起こるよう全力を尽くしている状態です。
またもし軍事衝突が起これば、その影響はイラン、米国、イスラエルの3国にとどまらないだろう。特にペルシャ湾の君主諸国は直接の軍事行動への参加を避けることは難しい。軍事行動への参加を避けることができても、投資の流れが滞り、観光も下火となるだろう。さらに大型のタンカーが撃沈されるようなことになれば、環境に大きな悪影響がでることになる。ほかにも多くの経済的、政治的ファクターが存在する。米国とイランとの軍事衝突は、ダンボールでできた掘っ立て小屋に襲い掛かる台風のようなものだ。
セミョン・バグダサロフ氏は次のように指摘している。
−ホルムズ海峡が閉鎖されることによって、アラブ首長国連邦、クウェート、イラクの石油が国際市場に入ってこなくなります。これはすでに大きなファクターです。石油価格が高騰し、それは世界経済に悪影響を及ぼします。地域情勢については、イランは軍事力、政治力のすべてを使おうとするでしょう。紛争はグローバルなものになるのです。
しかし専門家らは、イランは戦争を起こそうとしているわけではないと考えている。可能性がどのようなものであろうと、米国、イスラエル、ペルシャ湾岸諸国の軍事力に独力で対処することは不可能だからだ。イラン政府内にも現実派は存在する。ただ、米国の努力によって地域情勢が常に緊張した状態に保たれていることは明らかだ.
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