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■ロス暴動のきっかけとなった黒人がプールで死亡
若い方は「ロス暴動」をご存知無いでしょう。
1992年4月から5月に発生した、ロスアンゼルスでの黒人達の暴動です。
事の発端は、1991年3月3日、黒人男性ロドニー・キングがレイクビューテラス付近でスピード違反を犯しロス市警の警官達が、彼に対して殴る蹴るの暴行を働いた事でした。
裁判で警官たちが無罪になった事に腹を立てた黒人達が、ロス市内で暴徒化し、手の付けられない状況になりました。
彼らは店を略奪し、車に放火し鉄パイプを振り回せて暴れ周りました。
特に、韓国人商店が集中して狙われましたが、事件の1年前、15歳の黒人少女を韓国人の女性店主が強盗と間違えて射殺した事件の因縁が原因でした。
人種差別の激しいアメリカで、黒人は白人より下に見られていますが、黒人は自分達よりも韓国人を見下している事も韓国人商店が襲撃されるい原因になりました。
このロス暴動のきっかけとなった男性ロドニー・キングが自宅プールで死亡している所を発見されました。
http://www.cnn.co.jp/usa/30007017.html
事故死の様ですが、様々な憶測も読んでいます。
■人種格差が広がるアメリカ
アメリカで観光地以外の場所に足を踏み入れると、とてもピリピリした空気を味わいます。
特に、ロスのダウンタウン周辺は、車から降りたら身の安全は保障されません。
だから地元の人達は、ハイウエイを目的の場所で降りて、またその場所からハイウエイにのって移動します。
通り一つ隔てて、街の雰囲気が一変するアメリカでは、ハイウェイの降口を間違えただけで、大変恐い思いをします。
黒人街のど真ん中になど出た日には、マジで焦ります。
よく私はブログでアメリカの最大の弱点は「暴動」だと書いています。
実際にロス暴動はささいな原因で発生しましたが、それ以前に、人種間の格差や差別によって黒人の間に不満が高ぶっていた事も大きな原因でした。
リーマンショック以降、多くの黒人やヒスパニック系の住民が家を失い、職を失いました。
米国民の資産の減少を人種別に見た2011年7月のデータです。
白人 16%減少
黒人 53%減少
ヒスパニック 66%減少
白人が比較的資産を保全出来ているのに対して、サブプライムローンの対象であった黒人やヒスパニック系は大きく資産を減らしています。
失業の長期化がさらに彼らの不満を増長しています。
この不満がさらに高じ、なにかのキッカケで噴出するとロス暴動のような暴力が発生します。
■危機感を高めているアメリカ
今年の初めダラスの韓国人が経営するガソリンスタンドで黒人牧師と韓国人店主がつまらない諍いを起しました。
黒人牧師が「国へ帰れ」と言った事を受けて韓国人店主が「アフリカへ帰れ」とやり返した事で、付近の黒人達が怒り出し、抗議デモに発展しました。
これが暴動に発展する事を恐れた市当局や、アメリカ韓国人総会、米国最大の黒人人権団体(全米有色人種地位向上協会=NAACP)の計らいでこの韓国人店主が、黒人向けのラジオで謝罪する事で事態は沈静化した様です。
http://blog.livedoor.jp/surprisednews/archives/2884945.html
この様に、ほんのささいな一言からでも暴動に発展しかねないのが現在のアメリカの置かれた状況です。
地方の財政も危機的情勢で、教師、警官、消防士のリストラが相次ぎ、市民サービスも滞り始めています。
今後、アメリカでは財政破綻を宣言する自治体が急増し社会問題としてクローズアップされるでしょう。
■銃で自己防衛するアメリカ国民
アメリカの社会に漂う不穏な空気に国民は敏感です。
アメリカではリーマンショック以降、銃の売り上げが伸びています。
スミス&ウエッソンの売り上げが前年比27.7%も増えているそうです。
(ダーティーハリーの持ってる銃のメーカー)
その他、地下シェルターに食料を備蓄する為に、スパムハムが売れ出すと、アメリカ人が危機を意識した証拠とされます。
■市街地で演習を行う米軍
米軍が市街地で演習を始めているというYoutube画像も紹介されています。
これが、通常の演習なのか、それとも近い将来に備えた演習なのかは分かりませんが、
私の育った習志野市は自衛隊の街でしたから、空挺師団を荷台に乗せたトラックなんて日常の光景ですし、一昨年の暮れには、市街地のど真ん中の演習場で、実弾訓練などが行われていましたから、
別にこの映像が特別とも思えませんが、確かに後半のマイアミの演習は、周辺住民は驚くでしょう。
■危機を煽る訳では無いが・・・
危機を煽る訳ではありませんが、アメリカという国には固有のカントリーリスクが存在する事は頭の片隅に入れておく必要はあるかと思います。
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