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* http://blog.livedoor.jp/nishiokamasanori/archives/5620398.html http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1854350505&owner_id=6445842 私が、フランソワ・トリュフォーの映画『華氏451度』を初めて見たのは、私が中学3年生だった1972年の事ではなかったか?と記憶します。 (華氏451 [DVD] オスカー・ウェルナー (出演), ジュリー・クリスティ (出演), フランソワ・トリュフォー (監督) ) ↓ http://www.amazon.co.jp/%E8%8F%AF%E6%B0%8F451-DVD-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC/dp/B0000QWX86/ref=cm_cr-mr-title (フランソワ・トリュフォーについて) ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC この時は、月曜ロードショー(TBS)で放送された日本語吹き替え版で見たのですが、その印象は強烈でした。 本を読む事が禁じられた未来社会。そこでは、本を読む事はおろか、本を所持する事も禁止されて居ます。 誰かが密かに本を読んで居ると、或いは、本を持って居ると、それを知った者が、密告する。そして、その密告を受けて、消防車(!)が出動します。 消防車は、密告された本の有る家に向かひ、その家で本を押収すると、本を集めてホースから出る火で本を焼く。−−焚書です。 その様な焚書を行なふ者たちは、「ファイアーマン」と呼ばれ、消防士の格好その物で、消防車に乗り、毎日の様に、本を焼きに出動するのですが、この映画の主人公は、そんな焚書に従事するファイアーマンの一人です。 そのファイアーマンの一人である主人公が、或る時、一人の女性との出会いひを切っ掛けに本を読む様に成る。そして、本を読むうちに、自分の仕事について、そして、本を読む事を禁じられ、ただテレビを見る事だけを許されて居る自分の社会に疑問を持ち始める・・・。 フランソワ・トリュフォーの『華氏451度』は、そんな映画です。 (映画「華氏451度」について) ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%AF%E6%B0%8F451 ところで、私は、今から15年前(1997年)、一冊の本を書きました。 「アウシュウィッツ『ガス室』の真実/本当の悲劇は何だったのか?」(日新報道・1997年)と言ふ本がそれです。 この本は、アウシュヴィッツなどに存在したとされて来た「ガス室」などについて、その信憑性を論じ、同時に、この問題を巡る世界的な言論規制の広がりに警鐘を鳴らす目的で書いた本でした。 その本の終はり近くで、私は、こんな事を書いて居ます。 --------------------------------------- ドイツをはじめとして、オーストリア、フランス、スイス等の国々において、信じ難いことに、「ナチのガス室」や「ユダヤ人絶滅計画」に疑問を投げかけることが、法律で規制、または禁止されているのです。そして、その中には、例えばドイツのように、場合によっては、「ナチのガス室」を疑う発言をしただけで禁固刑(!)に処せられる国すらあるのです。これは、歴史上の事実に関する議論が国家権力によって規制されていることを意味しますが、こうした傾向は近年強まりつつあると言って間違いではありません。 また、政府による規制または禁止に加えて、一部の過激な人々が、「ガス室」に疑いを投げかける研究者などに暴力を加える事件が多発しています。テロそのものです。「ホロコースト」見直し論者の研究書を出版する出版社が放火され、膨大な資料が灰にされるという事件もありました。まるで、フランソワ・トリュフォーの映画『華氏451度』の世界ですが、現実にそういうことが続いてきたのです。このように、テロをも含む過激な活動を行ない、「ホロコースト」に関する自由な研究や討論を抑圧してきた最大のグループは、はっきり言えば、シオニスト過激派の人々です。 (西岡昌紀『アウシュウィッツ『ガス室』の真実/本当の悲劇は何だったのか』 (日新報道・1997年)251〜252ページより) --------------------------------------- 『華氏451度』が描く焚書の世界は、SFではなく、現実の物だ、と言ふのが、私にこの本を書かせた動機の一つでした。この危機感が、私にこの本を書かせ、遡れば、その2年前にマルコポーロに「ナチ『ガス室』はなかった」と言ふ記事を書かせた動機だったのです。 しかし、今に至るまで、私にマルコポーロのあの記事と、それに続くこの本を書かせた動機が、『華氏451度』の世界が現実化する事への危機感であった事を理解してくれる人が少ない事が、残念でなりません。 (マルコポーロ廃刊事件について) ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6 グランソワ・トリュフォーの映画『華氏451度』は、私にとって、その様に重要な映画でした。その一方で、この映画の原作であるレイ ブラッドベリ氏の同題の原作を私は、恥ずかしながら、まだ読んで居ませんが、氏の逝去を機に、是非、この原作を読もうと思ひます。 御冥福をお祈りします。 西暦2012年6月24日(日) 西岡昌紀(内科医) (レイ・ブラッドベリの「華氏451度」について) ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%AF%E6%B0%8F451%E5%BA%A6 --------------------------------------------- (レビュー) 華氏451 [DVD] オスカー・ウェルナー (出演), ジュリー・クリスティ (出演), フランソワ・トリュフォー (監督) | 形式: DVD http://www.amazon.co.jp/%E8%8F%AF%E6%B0%8F451-DVD-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC/dp/B0000QWX86/ref=cm_cr-mr-title 13 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 5つ星のうち 5.0 焚書をテーマにしたSF映画−−人類社会は、未来の焚書に抗しうるか?, 2006/5/16 By 西岡昌紀 -(2006年5月16日) 皆さんは、ナチスが、夜のドイツの街で行なった焚書の映像を見た事が有るだろうか?恐ろしい映像である。だが、焚書は、ナチスの専売特許ではない。この映画は、その焚書をテーマにしたSF映画の傑作である。−−本を読む事が禁じられた未来社会。その社会では、人々は、清潔な住宅に住み、何一つ不自由の無い生活を送って居る。ただし、本を読む事だけは禁じられて居る。(代わりに、人々は、一日中、テレビを見て毎日を過ごして居る)もし、本を隠し持って居ると、誰かがそれを密告する。そして、密告が有ると、ファイアーマンと呼ばれる、現代の消防隊そっくりの人々が、そこに急行し、火炎放射器で本に火をかけて焚書を行なふ。−−そんな未来の社会で、本を知った主人公は、周囲から孤立しながら、自分が生きて来た「本の無い社会」に疑問を持ち始める。そして、最後に、「本の人々(ブック・ピープル)」と呼ばれる、本を暗誦し、伝える人々の中に、主人公は入って行く。 人類の歴史は、焚書の繰り返しであった。『古事記』の序文に焚書を暗示する記述が有る様に、古代より、権力者の交代や宗教権力の異端狩りにおいて、或いは、戦争や革命の際に、更には、我々の「民主主義」社会においても、焚書が、繰り返されて来た。−−古代より、焚書は、統治術の一つだったのである。−−しかし、この映画の最後に登場する「本の人々(ブック・ピープル)」がそうである様に、人類社会には、その焚書に抗じて、歴史の真実と、人類の精神的遺産を守ろうとする人々が、常に存在した。 私は、そんな「本の人々」の一人でありたいと思ふ。 (西岡昌紀・内科医/ヨーロッパの大戦終結から61年目の5月に) ----------------------------------------------- ----------------------------------------------- SF 作家 Ray Bradbury(レイ ブラッドベリ)氏死去 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2041200&media_id=94 SF 作家 Ray Bradbury(レイ ブラッドベリ)氏死去 (japan.internet.com - 06月07日 14:41) SF 作家 Ray Bradbury(レイ ブラッドベリ)氏が2012年6月5日(米国時間)、米国ロサンゼルスで亡くなった。91歳だった。ブラッドベリ氏のご息女アレクサンドラさんが6日朝に公表した。 【画像が掲載された記事、より大きな画像、その他の画像など】 ブラッドベリ氏は、20世紀の米国を代表する作家の1人。SF 作品を文学のメインストリームへと押し上げた作家の1人としても知られている。 ブラッドベリ氏の最も有名な作品としては、1953年に出版された「Fahrenheit 451(華氏451度)」があげられる。本の所有が禁じられた世界を描いたもので、その題名は紙が燃え始める温度を意味している。 ブラッドベリ氏の作品は、米国の作家や思想家だけでなく、日本の作家にも影響を与えた。例えば、日本の SF 作家 故星新一氏は自身の著作の中で、ブラッドベリ氏の作品から強い影響を受けたことを語っている。 ブラッドベリ氏は、近年では2007年にピューリッツァー賞特別賞(Pulitzer Prize Special Citation)を受賞した際に再び脚光を浴びていた。また、2003年に米国によるイラク侵攻が開始された際にも同氏の作品は全米の注目を浴びた。開戦当時、全米のラジオ局はジョンレノンの「イマジン」などの曲の放送を自粛していた。その際、米国大手書店の Borders などはこの動きに反対し、ジョージ オーウェル氏の「1984年」などとともにブラッドベリ氏の「華氏451度」を書店の最も目立つ場所で平積み販売して、抗議の意を示した。 ブラッドベリ氏の代表作には、「ウは宇宙船のウ」「太陽の黄金の林檎」「何かが道をやってくる」「たんぽぽのお酒」「火星年代記」 などがある。
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