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http://japanese.ruvr.ru/2012_06_21/beikoku-chuugoku-no-mae-de-hansei/
米国は中国に対して道徳的な言い訳の行動に出た。有名な中国史学者、ビル・ヘリブラス氏は、米議会がおよそ100年にわたって中国移民を差別してきた法案に謝罪したことについてそう述べている。また同時に、米国社会における半中国的な機運が強まっている傾向を指摘している。
米国議員らは1882年、中国移民を排斥する法案を採択していた。これは中国人の米国への入国を禁止し、中国人の米国市民権を認めないとするものだった。これは特定の民族に向けられた唯一の米連邦法だった。しかも19世紀末、各国からの米国への移民が活発な時期を背景としていた。
そしてこのような差別法案に対する謝罪は130年の年月を経た後に行われることとなった。昨年秋、米国上院は謝罪決議を採択していた。ビル・ヘリブラス氏によれば、政治的および道徳的な裏があると指摘し、次のように指摘している。
−これは中国において反米的な機運が高まらないよう、関係正常化に向けたジェスチャーだ。これによって、すべての問題において落ち着いた議論が行われるようになるだろう。また米国に在住する中国人をも安心させるものだ。つまり全く違った市民的立場を得たわけです。米国における中国人の状況と人権問題の観点からして、米国議会による謝罪は大きな意味を持っている。今日、米国人にとって在米中国人は現実となったのだ。つまりチャイナ・タウンにとどまらないということだ。中国人は米国に一定の利益をもたらし、社会における幅広い関係をもつ人々となったのです。
米国の華人協会は、百年におよぶ華人差別の時代が終わったと指摘している。中国政府もこの動きを歓迎している。中国外務省のフン・レイ報道官は、中国人の歴史的貢献は客観的な評価に値し、尊敬に値する、との声明を発表している。
ビル・ヘリブラス氏は一方で、米国における反中的機運の高まりについても指摘している。
−中国経済および中国の資本輸出は米国にとって重要な意味を獲得している。世界市場の停滞の中で、中国人は非常に積極的な行動を展開している。ますます多くの国際市場を獲得し、米国にとってそれは気に食わない状況だ。米国に存在する米国企業が中国人によって買収されるのを阻んできたのも、同じ理由からです。
19世紀後半、米国には大量の中国移民が流れ込み、その勤勉さと信頼性が米国人をいらだたせることとなった。米国における中国人差別はその短所ではなくして、長所ゆえのものだったのだ。法的な差別はなくなったものの、中国に対する警戒感は残っており、中国を抑止する政策が世界中で行われている。
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