http://www.asyura2.com/11/kokusai6/msg/625.html
Tweet |
http://blog.livedoor.jp/amuro001/archives/4018702.html
米国の「中国民主化批判」は国際政治のオウンゴール・・と筆者は語る。
■アメリカの人権報告
ある意味、毎年の恒例行事のようなものとなってしまっておりますが、アメリカ政府が議会に対し、中国の人権状況を報告すると、それに対し、中国が批判するということが繰り返し行われています。
因みに、アメリカのこの人権報告は何も中国だけでなく、世界各国の状況に言及しており、確かに考えようによってはアメリカは何の権限があって、世界各国の人権状況について批判できるのだということにもなります。
実際、最新版は時間がなくて見ていないので、わかりませんが、以前は日本の代用監獄などについても、人権違反だとして言及されていたことがありました。
そして、一方で中国が行っている様に、アメリカの人権状況も他国を批判できるような立派なものなのかという批判も成り立つわけで、中国側の批判を見ていると確かになかなかするどい批判もあって、読んでいて興味はつきません。
■中国の人権報告
前置きはこの位にして、本当は全文を読んでからいろいろ書ければ一番良いのでしょうが、全く時間がないので、『中国新聞網』が簡単にまとめてくれたもの(中国发表2011年美国人权纪录 揭美国人权状况) を引用する形で失礼します。
**************
『2011年のアメリカ人権保護状況』は1万3千字に及ぶ報告書だ。内容は、アメリカの公民が政治上の権利・自由について深刻な侵害を受けており、アメリカは自分こそが自由の地と言っているが、それが嘘だと指摘している。
「ウォール街を占領」運動では、非常に多くのデモ参加者が荒々しく武力で対応され、中には逮捕者まででた。これは民衆の開催するデモと言論の自由に基づく行為を踏みにじるもので、アメリカの自由民主の真実を表している。
報告ではアメリカの人権状況が劣悪で、道徳的ではなく、政治的にも法律的にも「世界人権司法官」として、世界の各国の人権報告を毎年発表して他国を非難する資格はないと指摘している。
****************
我々は再度アメリカが自分自身の深刻な人権問題を正視して、人権を以て他国のイメージに泥を塗る行為、内政干渉をすることを停止し、ダブルスタンダードのある人権問題を利用し、覇権的行為を推進するのに利用するのを止めることを求める。
報告によると、アメリカは世界的に覇権主義を推進し、他国の主権を侵害し、他国の人権を思う存分踏みにじっており、「世界的を不安定にする一つの原因」としている。
アメリカは「人道主義的干渉」「新しい民主国家を建設するため」として戦争を始めているが、実際はもたらしたのは人道主義の災難だ。
統計によると、米国が始めたイラク戦争では既にイラクで655000人の死者を出している。また、アメリカは発展途上国の発展の権利も認めておらす、キューバ人民の生存権と発展の権利に対し、深刻な侵害を継続している。
■個人的感想
念のためことわっておきますが、私は中国の人権侵害を擁護するつもりは全くありません。中国が言論、思想の自由などを制限していることは、周知の事実で、それは当然非難に値することだと考えております。
その上で、ではアメリカはどうなのかとなると、確かにアメリカにもいろいろ問題があることは間違いなく、こうした形でアメリカを批判する中国の手法はいつも関心しております。
実際毎年、アメリカを批判する内容は毎年起こったことを基に少しづつ変えています。例えば、2004年の大統領選挙の投票疑惑などは、これがアメリカの推奨する選挙かとかなり派手に批判されておりました。
オバマ大統領になってから、大分鳴りを潜めましたが、アメリカの黒人差別に対する批判も鉄板ネタでした(実際は中国の黒人批判差別の方が本当はもっとひどいのですが、数が少ないので表面化していません)。
先に述べたように私は中国を擁護する気は全くありませんが、こうしたアメリカに対しても言うべきことは言うという態度だけは日本も見習うべきではないと思っております。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。