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http://japanese.ruvr.ru/2012_05_14/beikoku-ryuuseiji-no-yogoreta-kane/
米国では再び大統領選挙にまつわるスキャンダルが明るみになった。渦中の人物はオバマ氏のライバル候補であったジョン・エドワース氏。不倫相手の妊娠を隠蔽するためスポンサーからの選挙資金、100万ドルを流用した罪に問われている。裁判はこの事件を不起訴に終わらせることを拒否した。
実は米国高官の中で調査が進行している汚職事件はこれに限ったことではない。こうした高官らはロビー活動を行っている、ないし選挙資金を受け取ったという名目で部分的に自らの「活動」の隠蔽を図っている。今年の大統領選の候補者の共和党議員のニュート・ギングリッチ氏もそうした一人だ。
政治家、その愛人、妊娠、金、暴露…。こういったシナリオはほとんど古典になったともいえる。エドワース氏をめぐるスキャンダルはそのままそっくりビル・クリントン氏とモニカ・デヴィンスキ氏の間にあった話をなぞっている。ただし、エドワース氏のほうの証拠はワンピースに精液がついていました、というよりもより強力なものだ。
エドワース氏は選挙戦のときに違法の選挙資金を受け取り、愛人レイラ・ハンター氏の妊娠を隠すためにそれを流用した。しかもエドワース氏は公の場で、生中継で愛人との関係を否定し、自分はおなかの子の父親ではないと公言している。今の段階ではエドワース氏は汚れた下着を詰めたトランクをもって、副大統領のポストか、もしくは検事総長の地位を獲得しようと躍起になっている。これでは財政メカニズム、選挙法違反、モラルのすべてが汚れていることになる。これについて米国人ジャーナリストのジン・カセレス氏は次のように語る。
「プロセスのもっとも興味深いところは、米国連邦選挙管理委員会の元職員らの証言になると思う。まさにこうした人たちが、これは選挙法違反に相当するかいなかを決めるからだ。検察は、エドワース氏は金のことを知っていたとしている。問題はこの金を受け取りながら、それが違法なものであると知っていたか、ということだ。 」
もうひとつ別の、最近のスキャンダルを例にひこう。イリノイ州のロッド・ブラゴエヴィチ元知事に出された判決は14年の禁固刑。オバマ氏の大統領選挙当選後、空いた米国上院の議席を売ろうとした罪だった。
イリノイ州の州都シカゴは国内ランキングでは最も買収の進んだ町とされている。過去6人の州知事のなかで4人が汚職の罪を問われ禁固刑に処されたか、現在も収監された状態にある。シカゴ・トリビューン紙の政治評論員のエリック・ゾールン氏は、この事実は州政府の買収度を示すものだとして、次のように語る。
「汚職を云々するほかに法の透明性、情報の開示性を語らねばならない。問題は社会の法律文化にある。多くの市民は汚職を通常の現象であるかのように受け止めている。役人は地位が免罪符を与えてくれるかのように考えていて、これが買収しないのは馬鹿だという傾向を生んでいる。」
トランスパレンシー・インターナショナルの調べでは米国は汚職度では世界で24位を占めており、この指標は年々悪化の一途をたどっている。現在米国はカタール、チリ、バハマ、アイルランド、ベルギーほか、欧州の10カ国に劣っているが、このことを米国の政治家は口にしたがらない。
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