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嘆きのギリシャ〜700ユーロ世代の真実 投稿者 gomizeromirai
ドキュメンタリーWAVE「嘆きのギリシャ〜700ユーロ世代の真実〜」
BS1 2012年5月12日(土)午後10:00〜午後10:50(50分)
経済危機で破綻寸前のギリシャ。中でも深刻なのが700ユーロ世代と呼ばれる若者たちだ。膨大な債務はなぜ生まれたのか、明らかにしようとする若者たちの苦悩を追った。
ヨーロッパの経済危機の発火点になったギリシャ。厳しい緊縮財政が人々の暮らしを直撃している。そんな中、注目を集めているのが“700ユーロ世代”と呼ばれる若者たち。働きたくても仕事がない、働いても月700ユーロしか稼げないことから、この名がついた。膨大な債務はどこにつぎ込まれ、利益を得たのは誰なのか、若者たちが自らの手で明らかにしようと、立ち上がった。破綻寸前のギリシャで、若者たちの苦悩を追った。
ドキュメンタリー番組のプロデューサー、上田未生(みお)氏に最新作について聞いた。今夜10時からNHKBS1で放送される「嘆きのギリシア〜700ユーロ世代の真実〜」である。番組概要は次の通り。
「ヨーロッパの経済危機の発火点になったギリシャ。社会保障の手厚さにひきかえ、国民の労働意欲が低いことが財政危機の原因と国際社会から非難されてきた。しかし、若者の二人に一人は失業、かろうじて職にありついても、月700ユーロ足らずしか稼げない実情があった。彼ら20代〜30代の若者たちは700ユーロ世代と呼ばれている。
11年前、EUの共通通貨ユーロ導入を機に、外国から大量の資金が流れこみバブル経済に突入していったギリシャに、多額の債務が発覚したのは3年前のことだ。その債務の多くは、使途不明金。「僕らが返済する借金は、いったい誰が何に使ったものなのか!」700ユーロ世代が、債務の開示を求めて、立ち上がった。債務の実態を追及する若者たちに密着、彼らの訴えから、ギリシャ危機の真実を見つめる。 」
上田氏によると、今回、バブル経済の真実をつきとめようとするギリシアの若者たちには日本の若者と通じるところが少なくないと思われたという。現地取材をしたディレクターは700ユーロ世代と同世代で、いわゆるロストジェネレーションと呼ばれてきた世代だ。
「ギリシアの若者たちが事実が何だったのかつきとめようとするのですが、問題があまりにも大きく、謎が多いのです。相手が大きすぎるという状況です。しかも、ギリシアの場合、破たんするスピードが速く、激しいのです。ですから、ギリシアの多くの若者たちは海外に流出しているのが実情です。一方、国にとどまった若者たちは未来を感じることができないでいます。ギリシアで取材したディレクターも700ユーロ世代と同世代なので、共感するところがあったのでしょう。」
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