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モロッコでレイプ被害者の少女自殺、判事命令で加害者と結婚
2012.03.18
CNN http://www.cnn.co.jp/world/30005958.html
モロッコ・ラバト(CNN) 北アフリカのモロッコの首都ラバトにある議会議事堂前で17日、女性数百人が参加するデモが行われ、レイプ処罰法の改正などを要求した。きっかけは性的暴行を受けたとされる16歳少女が裁判官の命令で加害者と結婚し、自殺に追い込まれた事件だった。
モロッコの法律では、レイプ犯には5〜10年の禁錮刑が下される。未成年者、妊娠中や身体障害がある女性が被害者の場合は最大で20年まで刑が延びる。ただ、被害者と加害者が結婚した場合、レイプの罪は問われない。
16歳の少女アミーナ・フィラリさんが自殺した今回の事件でも、この抜け道が使われた。「夫」となった加害者は公式に起訴されなかった。フィラリさんの家族が法廷で結婚の合意書に署名していたからだ。
父親によると、フィラリさんは最近、ラバトから北へ約170キロ離れたララシュ市にある自宅から路上に転落し、搬送先の病院で死亡した。父親は地元紙の取材に、夫から激しく殴られた後、殺鼠(さっそ)剤を飲み、転落したと主張。娘は落ちた後、吐き始めていたとも話した。
地元のMAP通信は自殺と報道し、地元警察はCNNの取材に死因を捜査中とだけ説明した。
父親は結婚に反対していたが、家族の名誉を守るためなどと主張した妻や家族、ララシュの裁判所に最後は押し切られた。「結婚は判事が決定し、反論する機会がなかった」と振り返り、「娘が成人するまで手元に置きたかった」と悔やんだ。
フィラリさんの事件は国民の怒りを募らせた。女性の権利保護団体の責任者は「法律を通じてレイプは合法化された」と非難した。ラバトでのデモではフィラリさんの写真が掲げられ、参加者は未成年者の結婚反対や個人としての女性の権利擁護などを訴えた。
モロッコ政府のムスタファ・エル・ハリフィ情報相兼報道官は「フィラリさんは2度レイプされた」と指摘。2度目のレイプは加害者との結婚を強いられたことだと述べた。
15日に開かれた政府の定例会議ではフィラリさん事件への対応の協議に時間の大半が費やされた。同情報相は「今回の悲劇を無視することは出来ない。レイプ処罰法を厳しくする可能性を視野に入れて問題点を精査することが必要」と強調した。
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