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高校の頃同級生から「試写会」なるものを教えてもらって新着映画を散々タダで観ていた私には、昨今の映画館入場料は決して安くはありません。確かに安くないから、子沢山の家族連れは少し待ってからDVDを買う方向へ走り、そのお陰で入場料がまた値上がりし、それゆえ更に客足が重くなる傾向は否めないと思います。
とあるアート・ハウス系の映画館が週に一度安くなると知って、ときたま行くことにし始めましたが、先日のアカデミー賞発表前には切符売り場前は延々長蛇の列でした。
並んでいる間に喋ったおばさんはすでに"J. Edgar"を観ていて、「あれは弱かったわ。フーヴァーはもっとタフな男だったと思うのよ。なのに、あれじゃ弱過ぎだわ」としきりに言っていた。
鑑賞後の私の感想も同じでしたが、それと同時に「やっぱりプロパガンダやった〜」という気がしました。
大昔にTVの『ローハイド』で人気を博したクリント・イーストウッドは、確か以前にビルダーバーグ会議か何かイルミナティの催しに招かれて出席していたと思ったのに、和英両方で検索しても出てこない。
観る気がしないので観てない『鉄の女』(アイスクリームに空気を入れてソフト・クリームを作り、ボロ儲けしたあと英国首相になったサッチャーの映画)でオスカーの主演女優賞をとって「みんなが『またあの人!?』と言うだろうけど...」とスピーチしたメリル・ストリープもどうやら向こう側に行ってしまった人らしいが、
最近引退した歌手のリリー・アレンも「みんな、変に早死にしたりするから」さっさとこの稼業から足を洗って結婚し、子供を産んで普通の暮らしをするんだと言っていました。
リヴァー・フェニックスやヒース・レジャー、一番最近では(「危ない」と言われていたブリタニー・スピアーズより先に殺られた)ウィットニー・ヒューストンはもとより、古くはジェイムズ・ディーンも儀式殺人の犠牲者だったろうと思うので、アレンの選択は「賢い!」と思いました。
それはさておき、ディカプリオのプロパガンダ映画でも「これは言えてる!」と思った話があって。それは若きフーヴァーが「恋人にしたい」と思う女性(恋人にはならず、彼の秘書になる)とのデートで彼女を米国議会図書館に連れて行き、そこで本の探し方を説明しながら、犯罪予防や犯人逮捕に役立てるため、「米国市民全員相手にこのようなシステムを作りたいのだ」と言う場面(このバイオにも、フーヴァーの立案だったと書かれている)。それって、イルミナティがどんどん進めてきたプロジェクトであることは事実でしょう。
現に、最近のグーグルのポリシー変更も、各方面から警鐘が鳴らされているとおりです。先月阿修羅掲示板に転載した新聞記事についたコメントを見ても、多くの人々がその裏の意味を汲み取っていることがわかります。
そこまで書いたついでに、グーグル・ポリシーの変更について大変いい説明をしているビデオがあったので、ザッと紹介します。ロシア・トゥデイのインタビューですが、コン・ハリナンという外交政策など担当のコラムニストが色々いいことを言っています。
全部書かないけど、たとえば小さな町に住んでいれば、町の肉屋はあなたがどんな肉を食べてるかも知っている。それと同じようなことが、本来ならあなたの細かな言動を調べるために必要である法的な手続き=令状もなしに、企業によって勝手に行われるのだと。「顧客のためだ」なんて言ってるが、マーケティングにすぎないし、彼等が集めた情報を(9/11後にも見られたことだが)政府がいつ利用するか、わかったものではないと。
これこそ、まさに上述した「米国民(どころか世界中相手だが)全部に図書カードのようなシステムを作る」そのものではありませんか。政府を裏で操っている人間たちが所有する会社が集めた情報なら、それを政府や官僚が使わないはずもないし。ハリナンも、「そうやって一ヶ所に集めれば(利用するにも)簡単でしょ」と言っている。
インタビュアーが、「でもグーグルは、顧客のためによりよいサービスを提供できるようにと......」などと言うと、彼はズバリ、「グーグルは私たちに、『そうやってほしいか?』って聞きましたか?」と。そのとおりですね。客が要求していないサービスを勝手に押し付けているだけだ。
ハリナンは更に、「毎日何度も玄関に誰かやってきて、あなたについて色々質問をされたら、どうです? 私はそんなのはご免だ」と言い、最後に「ところでツィッターも全部のツィートを企業に売ってるよ」と。
監視&管理社会がますます進められているということです。
さて、本題のリンドバーグ卿子息誘拐殺人事件ですが、
実は数年前に、きっかけはなんだったか忘れましたが、調べたことがあるのです。
そのときみつけた結論は、驚くべきことに「リンドバーグ卿自身が誤って殺してしまい、すべて演技して隠蔽したのだ」という説明。彼は反戦・平和運動などしていたが、家庭ではDV(家庭内暴力)夫で云々という......これが何故か今回探しても出てこない。当時はまだ「スクリーン・ショット」というのを知らなかったし、みつけたページのURLも残っていないから、調べようもない。
ディカプリオの映画でこの件を検索する人がたくさん出るだろうから、手回しよく全部削除したのかもしれませんし、検索機能に操作をしているのかもしれない。が、代わりに出てきた記事を見ると、ユースタス・マリンズなどは「ユダヤ人による儀式殺人」と断定しています。
身代金に使われたお札を所持していたリチャード・ハウプトマンは嵌(は)められただけであって、様々な証拠や証人はすべてニュージャージー州警察等が仕掛け、でっち上げたものだと。
↓身代金要求の手紙につけられていた署名代わりのシンボル(復元)は、モロ"All seeing eye"をデザイン化したものに見えるが、一体どんな意味があったのか?
真犯人を隠すために、それまでは何の事件も扱った経験がないのに しゃしゃり出て来たユダヤ人のデイヴィッド・ウィレンツ検事と、ハウプトマンの弁護を担当したエド・ライリーは最初から一緒に芝居をしていただけ。ライリーは(これまたユダヤ人の新聞王)ハーストから30万ドル貰ってハウプトマンの弁護を引き受けたが、この事件の報道でハーストが得た売り上げが800万ドルを超えていたので、安い投資だったと。よってライリーは、公的に「盲目」と認められていたうえに認知症(というのかな、所謂「ボケていた」)で87歳のアマンダス・ホックマスという証人がハウプトマンを「見た」と証言したのにも突っ込みすら入れなかった。そのうえニュージャージーで犯行が行われた日にはハウプトマンはニューヨークで働いていたのに、それを証言できる証人の喚問は一切しなかったり、身代金要求の手紙の筆跡鑑定でも、証言するつもりでいた証人たち(原告側の鑑定に異を唱える専門家)を喚問しなかったり、到底「弁護人」とは呼べない仕事をしていた模様。
"J. Edgar"では、しきりに自分たち(のちのFBI)の手柄にしたがっていたように描かれたフーヴァーでしたが、マリンズによれば、フーヴァーはときのニュージャージー州のホフマン知事に、ハウプトマン逮捕から3週間後の1934年10月10日「私とFBIはこの件から一切手を引く」と伝え、それをホフマン知事はのちに「リバティー・マガジン」に書いているのだそうです。そのフーヴァーが「手を引く」ことにした理由は、フーヴァーの部下からウィレンツ検事とその共謀者でニュージャージー州警察のトップだったH・ノーマン・シュワルツコフ(なんと、あのイラク侵略戦争で指揮を執ったシュワルツコフの父親!!世間は狭い!?)
が「ハウプトマンを犯人に仕立てるため、完全にイカサマなでっち上げをやっている」と報告があったから。
それが、名声欲が非常に強かったフーヴァーが、この米国史上最大の関心事であったこの裁判で、脇の方で座って見ているしかなかった理由だったと。にもかかわらず、"J. Edgar"でも見られたと同様、ワシントンのFBIに行けば、ツアー・ガイドが「この事件に如何にFBIが深く関わっていたか」という説明をし、フーヴァーが実は裁判と関わることを拒絶していた事実を無視しているそうです。
マリンズは、「リンドバーグ卿の子息が誘拐された1932年3月1日から第二次世界大戦(米国の参戦という意味で)が始まったようなものだ」と書き、それはこの事件によって米国内でのドイツやドイツ人に対する憎悪が煽られ、フランクリン・ルーズベルトの大統領選での勝利に繋がり、米国に於いてユダヤ勢力がトップに立つことになったからだと言っています。そう見ると、ドイツからの違法移民だったハウプトマンに目がつけられて利用されたのは、むしろ当然だったと見ることが出来ます。
裁判前に開かれた大陪審では、墓所に身代金を払いに行った際、交渉は同行者の"ジャフシー"コンドンに任せて車の中で待っていたリンドバーグ卿は、「ヘイ、ドクター!」とコンドンに呼びかけた犯人の声を「誰のものだったか判断できない」と答えていたのに、その事実はなんと40年も隠された。しかも、続く裁判では前言を翻して「それはハウプトマンの声だった」と断定的に証言したことが彼を死刑にした一番大きな要素となった。それも、ホックマスのようないい加減な証言で「ハウプトマンは無罪ではないか」という方向に傾きかけた陪審員たちを有罪判決に導くように、ウィレンツがリンドバーグを説得してつかせた嘘だったという。
ハウプトマンが"身代金"を使ったことから彼の逮捕に至ったわけですが、それも彼が「金を貸していた」というユダヤ人のイシドア・フィッシュ(Isidor Fisch)という男が彼に預けた箱の中に入っていたものだった。フィッシュはハウプトマンに箱を預けて1933年12月6日にドイツに向けて旅立ち、その後「ライプツィヒの病院で、結核で亡くなった」と聞いたハウプトマンが箱を開けて金をみつけ、「貸していたのだから」と使い始めた。しかしこのフィッシュも実は生きていて、イスラエルに移住したあと1969年にキブツで亡くなった、とマリンズ。
#その後、「フィッシュはライプツィヒで亡くなっていた」とするサイトも発見
このフィッシュは、リンドバーグ家でメイドとして働いていた28歳のヴァイオレット・シャープと一緒にいるところを何度も目撃されていたし、このシャープが誘拐に関与していたのではないか、少なくとも何かを知っていたと見られる。その彼女は警察から尋問を受けたあと、1932年6月10日に死体となって発見され、そばには青酸カリの容器が転がっており、警察はろくな調べもないまま「自殺」と断定して片付けた。
本当におかしなことだらけですが、逮捕後、相当な拷問にも遭ったのに自白すらしなかったうえ、1936年4月3日に電気椅子で処刑される直前にも無実を訴えていたハウプトマンは「ブルーノ」という自分の名前が嫌いで、普段「リチャード」を使っていたのに、当時の新聞報道は、より極悪な人間と見せるかのように「ブルーノ」(音から"brute=けだもの、冷血漢"といった言葉を連想する)と表記していたとか、現代にも使われる操作が見られます。
しかし当時もハウプトマンの無実を察知して動いた人がおり、なかの一人はニュージャージー州バーリントンで警察の捜査部長だったエリス・パーカー。こちらのサイトが彼を追っています。
そこではジャーナリストのジョン・レイジンガーが妻のバーバラを伴って、何度もニュージャージーに出向いてパーカーの足跡を追っている様子が綴られているのですが、彼等がリンドバーグの家
を訪ねたときの描写が私の興味を引きました。
我が子が2階の子供部屋から誘拐されているそのときに、階下の書斎にいたリンドバーグ。その書斎にレイジンガー夫妻が入って気がついたことが2点。書斎の本棚には誘拐事件関連の本が一冊もなかったこと。そしてそこからは2階の足音がはっきり聞こえたこと。
バーバラが「どうして2階の音が(リンドバーグには)聞こえなかったのかしら?」と言うと、ジョンは、「ここからは階段や玄関付近がよく見えるよね」と言い、二人で「どうやって、誰にも見られず階段を下りて表玄関から出て行くことが出来たんだろう?」と不思議そうにしている場面があるのです。私は思わず「リンドバーグ自身が犯人だった」説を思い出しました。探れば、もっと何か出てくるのかもしれません。
#補足、出てきました。私が数年前に見た情報を載せているサイト!
レイジンガーは、ホフマン知事に宛てたと思われるメモもみつけているのですが、そこには「ハウプトマンが死ねば、お前も死ぬ」と書かれていたとか。一体、誰が書いたのか? 色々な謎が山と残っているのに、ハウプトマン一人が単独犯としてさっさと有罪にされ、処刑されたこと自体、非常に「臭い」としか言いようがありません。
レイジンガーが言うところの「現代のシャーロック・ホームズ」であるパーカーは地元で敬愛される好人物だったそうですが、彼が独自に調査して「真犯人」と見られる男ポール・ウェンデルをみつけ、告白状まで入手したのに、この真犯人が「パーカーに誘拐された」と訴えたことから逆にパーカーが逮捕され、彼は刑務所の中で死亡する。
ウェンデルは、ハウプトマンが処刑される以前にマーサー郡の大陪審によって調べを受け、それがハウプトマンの処刑を少し延期したのですが、ウェンデルの大陪審による殺人罪の調査は中止される。
↓マウント・ホーリー墓地にある、妻コーラと娘ミルドレッドとともに眠るエリス・パーカー(1871〜1940)の墓
マリンズの記事によれば、このウェンデルはフィッシュの弁護士で、かつメイドだったヴァイオレット・シャープと付き合っていた男だと。
エリス・パーカーの名誉を挽回したいと願う孫息子たちを含め、多くの人々の協力で無数の資料を集め、告白状までみつけたレイジンガーですが、調べ上げた詳細については
"MASTER DETECTIVE: The Life and Crimes of Ellis Parker, America's Real-Life Sherlock Holmes By John Reisinger"
という自著を「買ってください」と!
残念ながら詳細は(その本を読まなきゃ)不明でも、多くから忘れ去られたエリス・パーカーの調査結果が、この事件の真相究明への大きな鍵かもしれません。マリンズによれば、ハウプトマンの無実を確信したパーカーはリンドバーグの義父ドワイト・モローと知己だったので、モローから娘婿に「ハウプトマンの刑を軽減するように頼んでくれ」と指示、モローは言われたとおりに説得したけれど、リンドバーグは首を縦に振らなかったと。
リンドバーグの父親は、悪の連銀を画策した連中と戦った政治家だったが、ここでリンドバーグに正しい行為を要請したモローはなんとJ・P・モーガンその人に仕えて財を成した人物だったそうで、この事件の登場人物を追うだけでも興味が尽きません。
とにかく少なくとも、このサイトのように
公式説そのまま「ハウプトマンがやった」とするサイトの主張には賛成できかねます。彼はやはり冤罪で、真犯人を隠すためにさっさと処刑されたのです。「真犯人は誰か?」は別として、ハウプトマンの無実は確かな事実と思います。
#これは続編が必要かも
犯行当日に一緒にいたからハウプトマンの無実を「信じていた」のではなく、知っていた妻のアナは、1936年3月31日に夫が処刑されたあとも諦めず、80歳を超えても当局を訴え、1994年10月10日に亡くなるまで夫の名誉挽回の為に戦っていました。
リチャードとアナ・ハウプトマン↓
すべて却下はされたけれど、彼女の行動が少なからぬ米国民にハウプトマンが冤罪だったことを知らしめたようです。しかし時が経ち、今また"J. Edgar"で、若い世代にも「公式説」という嘘を信じ込ませようというわけですね。
数年前、この事件を調べたときにたどり着いたアナのお墓に関するページで、
(1898年11月19日〜1994年10月10日、享年95歳)
どこかの読者が彼女を慰めるように「あなたのご主人は無実でした。どうか安らかに」と書いていたのを思い出します。それと同時に思い出すのは、ソ連から米国に着たばかりで夫が暗殺犯として逮捕されたオズワルドの若い妻、マリーナです。
無実の夫が理不尽に殺害されたあと、幼い子供を抱え、それぞれどんな苦労をして生活していったのかと思うと、同じ女性として、胸が熱くなります。
奇しくも、その両方の事件にある程度関わっていたJ・エドガー・フーヴァーは、実は大きな闇の力に利用されながら、彼なりに抵抗していたのではないかと思います。それでも自分を誇示するプライドの高さゆえに、大きな、隠された犯罪や犯罪者を摘発するような行動には出なかった。だから、ホフマン知事がハウプトマンの無実を訴えていたときに、ウィレンツ検事や州警察の"証拠"がでっち上げであることを証明するFBIのファイルを見せなかった。
JFK暗殺の際、自分の子分だったオズワルドが利用され、犯人に仕立て上げられたときも、真犯人側に多少の警告を発しただけで、本当に起こったことを米国民の前に明らかにしたりはしなかったばかりか、多分隠蔽に協力した。
JFKを含む、自分が仕えた8人の歴代大統領をはじめ有力者の女性関係などの弱みを握って脅迫し、自分の地位を守り続け、現職のまま77歳で亡くなったフーヴァー。
決して「善人」とは呼べない汚いやり方も厭わぬ人物でしたが、モロ、イルミナティのメンバーだったという気がしないのです。もしもフーヴァーがもうちょっと自我を捨てられる、且つ最初は多少なりとも持っていたであろう「犯罪に対する正義」を重視し、実践する人だったら、米国および世界の歴史も大きく変わっていたかもしれません。
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