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【モスクワ=原誠司】ロシアのプーチン首相が当選した四日の大統領選で、政権側に不正があったとして、反政権勢力の市民らが五日夜、モスクワなど都市部で大規模抗議集会を開いた。治安当局は集会後、モスクワで二百五十人を拘束。政権側は収束の気配を見せない抗議行動を力で抑え込む姿勢を見せ始め、反政権勢力の反発は必至だ。
昨年十二月の下院選での不正疑惑を契機に広がる大規模な抗議行動は、今回で五回目。
首都中心部の広場には主催者発表で三万〜四万人、内務省発表で一万四千人が集結。政権側が公正な選挙を求める権利を奪ったとして「プーチンは泥棒だ」「プーチンなきロシアを」などと連呼し、大統領選のやり直しを求めた。
大統領選で三位となった富豪プロホロフ氏や野党「国民自由党」のカシヤノフ元首相らは政権側の不正を非難し、「政治状況によっては革命も起こり得る」と訴えた。
拘束者には、首相が率いる最大与党を「詐欺師と泥棒の党」と呼び、共感を広げた抗議デモの呼び掛け人でブロガーのナバリヌイ氏も含まれる。第二の都市サンクトペテルブルクでも約三百人が拘束された。
プーチン氏は当選後に「公正な選挙に勝った」と主張。だが、ロシアの選挙監視団体には、不正疑惑の通報が相次いでいる。
一方、プーチン氏支持者も五日、クレムリン近くで一万人以上の集会を開催した。反政権勢力は十日にも数万人規模の集会を予定している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012030602000180.html
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