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http://japanese.cri.cn/881/2012/02/05/161s186722.htm
国連安保理は4日にシリア問題の決議案の採決を行いましたが、ロシアと中国が拒否権を行使し、決議案は否決されました。中国とロシアの拒否権の行使は昨年10月4日に続き、2回目となります。ロシアと中国を除き安保理のほかの13の理事国は賛成票を投じました。
この日の採決は、アメリカ東部時間の午前9時に行われる予定でしたが、安保理内部には意見の食い違いがあったため、採決の時間を遅らせ、アメリカ東部時間の午前11時50分に行われました。
採決後の発言の中で、国連に駐在するロシアのチュルキン国連大使は「シリアは衝突と暴力を直ちに停止すべきだ。ロシアは、外交分野で積極的に仲介している。これまでにシリア、シリアの隣国、国際社会各方面と接触している」と述べた後、ラブロフ外相が来週シリアを訪問し、アサド大統領と会談を行うことを明らかにしました。
チュルキン大使は、また「安保理の一員として、シリア問題が客観的かつ公正に解決され、シリアの政治改革が実現することを期待している。しかし、安保理の一部のメンバー国が最初からこのような努力を妨げ、政権交代を支持しシリアの反対勢力が政権を握ることによる問題の解決を希望している」と述べました。また「国際社会が政治的な手段でシリアの危機を解決し、現地の衝突と暴力を停止させる努力を続けることを信じ、ロシアも引き続き努力していく」と語りました。
中国の李保東大使は席上「中国はシリアの各方面に暴力を停止するよう呼びかけている。特に一般人を傷つけることを避けるべきだ。また、正常な秩序を回復し、国民による国の変革と自身の利益の維持といった要求を尊重すべきだ。これはシリアとシリア国民の根本的な利益に合致している。シリア国民が主導し、各方面が参与する包容的な政治プロセスをスタートさせ、対話を通じて平和的な手段で意見の食い違いと対立を解消し、シリア情勢が回復することを期待している」と述べました。
また李保東大使は「現在の状況で一方的にシリアに圧力をかけること、あるいは強制的な解決方法はシリア問題の解決にはならない。かえってシリア情勢を複雑にする可能性がある。ロシアが提案した修正案に賛成する。安保理のメンバー国が決議案の修正を継続するという要求は合理的なものである。しかし、残念なことに上述の合理的なものは認められなかった。大きな意見の食い違いを抱えたままで、強引に採決が進められていた。これは安保理の団結と権威の維持にもならず、問題解決にもならない。このため、中国は拒否権を行使した」と強調しました。
国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は、採決後の声明で「国連は、アラブ連盟とその他の方面と協力して、シリア問題の平和で恒久的な解決方法を探していく」と述べました。
***comment
北アフリカから始められた正体不明の「春の嵐」?、その意匠が薄々見えてきたようである。エジプト〜リビア〜シリア〜イラン・・へと続く回転寿司の政治的具材は異なるが、英米のインテリジェンスが秘匿する、【ある】地政学的パワーバランスの変換にとって障害になる国々が国際世論の俎上にあげられているようだ。
果たして、中国とロシアを頼りにしているこれらの諸国が、血祭りにあげられておるのは?
経済大国の中国の首には「ガイトナー」や「メルケル」が日参して鈴をつけるのに腐心しておるようだが、経済後進の「プーチン」には居丈高の両面作戦である。
中国とロシアを囲っていったい何を目論んでいるのか?
英米のメディアは相変わらず回転寿司に「毒入り饅頭」を流しておる。
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