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ロシア・モスクワ(Moscow)の赤の広場(Red Square)をパレードするロシア軍空挺部隊の兵士ら(2011年8月2日撮影、資料写真)。(c)AFP/DMITRY KOSTYUKOV
【1月30日 AFP】ロシア空軍の中でも精鋭とされる空挺部隊の元兵士たちが結成したロックバンドがウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相を「暴君」と歌う動画が、ユーチューブ(YouTube)で再生数50万回を超える大ヒットとなっている。
バンドは、軍のベレー帽をかぶり太い腕に入れ墨をした、がっしりした体格の歌手2人とバックバンド3人の構成。3月4日の大統領選での返り咲きを狙うプーチン首相に向かい、次のように歌っている。
「お前がロシア軍を壊した。いまや軍はめちゃくちゃだ。お前は兵士に唾を吐きかけ、将校らをクビにした」
「俺たちは優しく頼んでるんだ。出ていけ、暴君!」
そこへコーラスも加わる。「俺たちは自由な空挺隊だ。俺たちには母国がついている。お前は単なる公僕だ。皇帝でも神でもない」
26日に投稿された動画は、3日間で44万5000回も再生された。露テレビDojdのウェブサイトでも15万回再生されている。
取材を受けたバンドメンバーの1人は、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の情報員だったプーチン首相に反旗を翻す理由を聞かれ、腐敗した政権は支持できないからだと回答。「われわれも、他の一般市民と変わらない。誰か1人が飛び回り、別の人は横たわって動かない、そんな国に住みたくはないんだ」と歌詞について説明した。
この歌のタイトル「やるのは俺たちだ!」は、ロシア空挺部隊のスローガンでもある。約3万人の隊員からなるロシア空挺部隊は、旧ソ連時代から怖いもの知らずの戦士たちとの高い評判を得ている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2854374/8388277
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プーチンが十数年も最高権力者の座にいる間にロシアでは政治・行政・司法などあらゆる組織で腐敗が拡大・蔓延した。一時期、自由な報道を競い合ったマスメディアはプーチン政権下でほとんどが国家の支配下に逆戻りし、政敵や政権批判者は暗殺されたり国外に亡命せざるを得なくなった。先の下院選ではあからさまな不正選挙が行なわれた。ロシアという国は中枢が腐っている。
プーチンのロシアは、強権を振るう政権が長期にわたって権力の座に居座ると例外なく腐敗するという法則のよい見本だ。
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