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オバマ大統領がイスラエルに対して、イラン攻撃を思いとどまるように働きかけている事は、ある意味で周知の事実かと思いますが、29日づkのhaaretz net は、「イスレル情報にとって最大の挑戦はネTニアフである」との署名入り記事で、ネタニアフがイランを攻撃したいと考えていることは周知の事実であるが、彼が実際にどのような決断をするかは誰も解らないと論じています。
オバマは先日の年頭教書でネタニアフに対して明確に、イランに対しての攻撃を差し控えるようにとのメッセージを送った。
また先日来訪した統幕議長も同じメッセージを携帯したが、彼がイスレルであった要人のうち最重要の人物は軍参謀長のBenny Gantzであった。イランに対する攻撃には首相、国防相、参謀長のトリオが合意しなければならないが、ネタニアフとバラクについては米国は半ばあきらめている。彼はイスラエル政治ではバランスのとれた穏健な人物として知られている。
勿論米国もイランの核を阻止すべきと考え、制裁等の外交努力を最大に行っているが、軍事的冒険を冒してまでの死活的重要なものとは考えていない。
イスラエルにも、イランの核は重要だが、これまでイランがイスラエルの核を無視してきたように、仮にイランが核を保有しても無視して行くことで対処できると考える者もいる。
オバマとの関係は極めて冷たくなっており、ネタニアフにとって大統領の反応は大きな考慮要素には入っていない。
ネタニアフにとっての夢は、共和党、しかもタカ派の大統領で、オバマや穏健派共和党のロムネイに対して、ギングリッチが勝つように、種々の干渉をするであろう。勿論再選後オバマはこれに報復するであろうが、いずれにしても再選されたオバマはパレスチナ問題等でネタニアフにとって最悪の解決策を押し付けようとすることは初めから目に見ているのである。
また、イスラエルでも選挙の繰り上げがある可能性があるが、これは検察がリーバーマン外相の訴追を進めているからで、そうなれば繰り上げ選挙の可能性が出てきて、右派のネタニアフにとって、絶好の機会となる。ここで立場を固めてイランを攻撃すると言う訳で、これはベギン等過去の右派首相も使った手である。
確かに米国の制裁は効果を上げつつあり、現にイランの通貨は大幅に値を下げている。このことがペルシャ湾の緊張を高めていて、イランが過去の日本のように追いつめられて、ホルムズ海峡閉鎖とか米軍の攻撃とかの「真珠湾攻撃」に出る可能性が無いわけではない。
しかし、イランの核兵器の問題は,情報の世界でいう秘密secretの問題ではなく謎puzzle の問題なのである。秘密とは軍事力とか決定とかを隠しておくことで、これは情報機関が努力をすれば、見つけ出すことはできる。これに対して謎の方は、今後行われる決定に関してで、未だ行われていない決定は情報機関と言えども発見することはできない。
核兵器開発の決定は聖職者(ハメネイ)、世俗政府関係者(アハmディネジャード)、情報(革命防衛隊)の3者に関係するが、最終決定権はハメネイにあり、彼は未だ決定を下していない。
イスラエルの情報機関にとって、イランの核問題は重要な問題であるが、その点で最重要ななのは勿論軍情報部である。
しかし、ネタニアフは自分が米国に関しては最高の権威と考えていて、専門の情報機関の意見を無視する傾向がある。
イスラエル情報当局にとって最大の挑戦はネタニアフである。(野口哲也)
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