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◆1月10日
ロシアの空母艦隊がシリアのタルトス港に寄港した。シリアが国際的批判の的になっている時なので、シリア国民は大いに歓迎しているし、ロシア関係者も、友好のためということを語っているが、ロシア国防省は地中海での訓練のための補給が寄港の理由だとしている。
いずれにしても、この時期に友好国であり軍事大国のロシアが空母と共にシリアの港に入ったということには公式発表以上の意味があることは論を待たない。
以下のMSN NZの記事では、反政府勢力に対する弾圧、として非難めいた調子で書いているが、シリアではここ最近数回の爆弾テロ事件が起きており、過激派の武装テロ事件はその過激度を増大させており、シリアの一般市民の武装勢力に対する怒りは更に強まっている。
9日も、大規模な政府支援集会が行われ、爆弾テロを強く非難している。
武装勢力側の爆弾テロを非難する大規模な政府支援集会
このような情景は欧米側のメディアは報じないであろうから、日本のメディアも報じないだろう。しかし、実際はアサド政権を支援するシリア人の方が圧倒的に多いのである。
リビアと違って、シリアに対してはロシアや中国が支援に回っているので、リビアのようには事態は進まないであろう。従って、じっくり時間を掛けて、「シリア不安定化」作戦を実行して行こうというのが、欧米・イスラエルのこれからの作戦であろう。
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●ロシア艦隊がシリアの港に寄港
http://news.msn.co.nz/worldnews/8400094/russian-naval-flotilla-docks-in-syria
【1月10日 MSN NZ】
シリア国営通信がロシアとの緊密な関係を示すという、空母に率いられたロシア海軍艦隊がシリアのタルトス港に寄港した。
最近ロシアが拡張したこの地中海の港に6日間寄港することは、反政府勢力に対する弾圧に対する欧米とアラブ諸国側からの圧力下にあるアサド大統領を支援する意図を持つものである。
しかし、ロシア国防省高官は、停留は単に艦隊の補給のためだ、としている。
「この寄港により両国関係がより親密になり、両国の友好関係を強化することになることが願われている」とシリアのSANA通信は、ロシア海軍のヴラジミール・ヤクーシンという高官が語ったと伝えた。
「タルトス港に寄港したロシア艦隊司令長官はシリア国民との連帯を表明した、とこの通信社は伝えた。
タルトスのアテフ・ナダフ知事は、「シリア国民と共にあるロシアによりなされた栄誉ある立場」に対しての賛辞を述べた。
しかしロシアの国防省高官は、艦船はシリアの危機とは関係ない通常の地中海での演習を実施していたことを強調し、補給のために寄港したことを強調した。
補給が済めば、艦船はシリアの領海を出て、長距離の航海任務に就く」とロシア国防省は声明で語った。
欧米側の強い批判にも係わらず、ロシアは反政府デモ隊らに対する10ヶ月近くになる保安部隊による弾圧による死者数に対して上がってる国際的な非難の中で、冷戦時代からの同盟国の側に立っている。
昨年の10月、ロシアは中国と共に、国連安保理でのシリアに対する制裁決議に拒否権を実行した。
●シリア国防大臣:ロシア艦隊の空母クズネツォフを訪問
http://www.sana.sy/eng/21/2012/01/09/393115.htm
【1月9日 SANA】
ダウード・ラジハ国防相は8日、ロシアの空母クズネツォフを訪問しその任務と兵器に関する説明を受けた。
ラジハ国防相はシリアとロシアの間の歴史的関係を強調し、シリア国民を支援するロシアのスタンスに賛辞を送った。
ロシアの在シリア・クルムハメトフ大使は、ロシア艦隊の訪問は、友好国同士の深い関係を強調するものだ、と語った。
ロシア大使は、シリア国民の民主主義に対する熱心な意気込みに関心を寄せており、改革プログラムの全面的達成の重要さを強調した。
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