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イランにロシアはS-300ミサイル防空システムを売却するという契約を2007年に結んでいたのだがそれを履行しないまま、契約を破棄したことがあった。しかしどうもロシア軍基地でイランの革命防衛隊要員がこのシステムの操作訓練を受けてきているようだ。
このシステムがイランに実戦配備されると、米・イスラエルの爆撃機がイラン領空内に侵入することが困難になるから、何としてでもそれがイランに渡らぬよう米・イスラエルは働きかけてきたようだが、今回、アメリカの最新鋭の無人機がイラン側の手に落ちたため、それが対ロシアや中国との取引材料に使用され、結果、S-300ミサイル・システムがロシア側からイラン側に引き渡されるかもしれない、と言う状況になって来ているようだ。
これは攻撃用ミサイルではないから、米・イスラエルも自分たちが爆撃機などを攻撃に送り出さねば、直接的な脅威となるわけではない。しかし、実際にイランに対する低空での侵入から、イランの核施設を破壊する作戦を実行しようとすると、とたんにこのミサイルが怖くなるのだ。
以前も指摘したことだが、ロシアがこのイランに対しては、調整役のような動きをしている。というよりイランにはロシアの利権がある。したがってロシアの狙いはその利権を守るためにも、この地域での本格的な戦争を抑止することにあるだろう。それが正しい選択であり、道である。
今年は米・イスラエルによるイラン攻撃の可能性が一段と強まってくると言われているので、ロシアがアメリカの無人機へのアクセスと引き換えにこのS-300ミサイル・システムをイランに引き渡しても、ロシアばかりを責めるわけにはいかない。
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●イラン革命防衛隊がロシアで S-300ミサイル防空システムの操作訓練
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=40887
【1月7日 TruthSeeker】
特ダネというほどではないが、米・イスラエルとイランとの間の緊張の高まる中にあって、それなりの重要さを持つ内容である。というのも、2010年5月、イスラエルのデブカ(DEBKA)・サイトは、イランの革命防衛隊要員がS-300ミサイル・システムの操作訓練をロシア軍基地で受けていると報じた。
ゲーム・チェンジャーと言われるこの S-300は、米・イスラエルの攻撃をかわすことができると考えられているミサイルである。
ロシアとイランとは、2007年にこのシステムの売買契約を交わしたが、米・イスラエルからの圧力で引き渡しは引き延ばされてきた。
その後、ロシアの外務省スポークスマンは、ロシアはイランにS-300システムを売却しない、という声明を発表した。
しかしながら、2010年5月初旬、イランの革命防衛隊のS-300要員がロシアのミサイル基地で訓練を受けているのを欧米の情報機関が発見した、と報じられた。イスラエルのシモン・ペレス大統領がロシアのメドベージェフ大統領との話し合いの時、この問題を取り上げたら、誰にロシアが軍事訓練を授けようと他国の知ったことではない、とロシア側から厳しく言い返されたのだ。
ホワイト・ハウスは核のアドバイザーを遣わして記者たちに、「アメリカはロシアに対して、最新鋭の防空システムをイランに引き渡すことは、米ロ関係に深刻な影響を与ええかねないということを明確にした」とびくびくしながら言わせた。
ロシアに対するこの警告は、しかし似たようなぶっきらぼうな反応を引き起こした。その時メドベージェフ大統領と共にアラスカにいたラブロフ外相は、S-300の売却問題に関して、ロシアは「誰からもアドバイスを必要としていない」と述べたのだ。
S-300を操作する要員を訓練したかもしれないという事実は、このミサイル・システムが究極的にはイランに引き渡されるというイランの希望的観測を一層強めることになった。
従って、イラン空軍がイラン上空を飛行していたアメリカのRQ-170を捕獲した時、イラン政府は取引のためのカードを手にしたのである。
その後、イランはロシアと中国の専門家らに無人機へのアクセスを条件的に許した。イスラエルのデブカ・サイトでは、条件の一つはロシアがイランに対してS-300システムの引き渡しを完了することである、と言っている。
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