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【ウィーン樋口直樹】ハンガリーの首都ブダペストで2日、新憲法の施行に反対する数万人規模の反政府デモがあった。憲法裁判所の権限縮小などを招く新憲法を巡っては、民主制度の弱体化を懸念する声が国内外から上がっている。巨大与党に支えられたオルバン政権はこれまでも、メディア界や宗教界などへの規制強化を強行しており、「独裁的な政治手法」を批判する人々の不満が異例の大規模デモにつながった。
新憲法には、欧州連合(EU、加盟27カ国)の基本権憲章の尊重や国家債務残高の上限設定などが明記される一方、憲法裁の違憲審査権の縮小やキリスト教的精神に基づく保守的な価値観、周辺国のハンガリー系住民への二重国籍の付与なども盛り込まれた。
政府は1日の施行に合わせて2日に祝典を開催したが、ロイター通信によると、祝典会場近くで反政府デモが発生し、約3万人が参加した。政府への権力の一極集中を懸念するデモ参加者らは、オルバン首相を「独裁者」に例えたプラカードなどを掲げた。
ハンガリーでは10年4月の総選挙で、深刻な経済危機と社会不安を背景に、大衆迎合的な中道右派のフィデス・ハンガリー市民連盟が大勝。キリスト教民主国民党との連立で、憲法改正に必要な国会総議席の3分の2以上を獲得し、昨年4月に新憲法を採択した。「バランスを欠く報道」を行ったメディアに膨大な罰金を科す新メディア法などに加え、最近ではハンガリー中央銀行への政府の干渉を強める法改正も行い、EUなどから厳しい批判を招いている。
一方、フィデス側は「新憲法はハンガリーの生活に関する法的枠組みを改善するものだ」と反論している。
http://mainichi.jp/select/world/news/20120104k0000m030083000c.html
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