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金正日の死に寄せて
金正日総書記が17日に亡くなったと本日発表になった。しかし、それ以前から幾つかの報道に異変が現れていたと言う。金日成の娘、金正日の姉妹がともに映っている写真が新聞に載ったり、看板アナウンサーが一月以上現れなかったりしていた。こういったことがどの程度関連しているかは分からない。ただ多分権力の中枢は金正恩中央軍事委員会副委員長(28)への権力継承を望んでいるだろうから、その準備をしているはずだ。そのことを考えると、次のようなことが考えられると思う。あくまでも可能性としての話だ。
1.多分、この一月以上金正日は公的な場面に姿を見せていないはず。北朝鮮内で視察のようなことをやっていたと写真入りで報道されているが、いつの写真かは分からない。つまり以前とったものである可能性もある。
2.心筋梗塞で亡くなったと報道されているが、これは疑わしい。なぜなら、心筋梗塞には次にあるように幾つかの前兆が見られることが多いからだ。
以下、http://sinkinkousoku.web.fc2.com/link/sain.htmlからの引用:
心筋梗塞の患者さんたちの9割以上の人が共通していることがあります。心筋梗塞が発症する前に狭心症という前触れの発作を経験しているのです。
狭心症とは、冠状動脈が動脈硬化で狭くなり血液の供給が少なくなり、心筋が酸素不足を起こします。この状態が一時的に起こり、痛みを生じる場合を狭心症と言います。
心筋梗塞も狭心症と同様冠状動脈の動脈硬化を原因のするものです。したがって狭心症の、動脈硬化、高血圧症、高脂血症、糖尿病、肥満、たばこ、タイプA行動パターンなどの危険因子を取り除くことが対策となるのです。
また、狭心症で治療を受けている人が、狭心症の発作の頻度が急に増えてきたとき、安静時にも発作が起こるようになったときなどは特に心筋梗塞の前触れとなるサインだと考えて、専門医に相談しましょう。
その他にも前兆といえるいくつかの症状があります。
思いあたり心配の方は、早めの受診がとても大切です。
[心筋梗塞の前兆として考えられること]
■ 胸の痛み
■ 左手小指の痛み
■ 左肩、背中の痛み
■ 吐き気・むかつき
■ 冷や汗、のどをゼイゼイ鳴らす
■ ED
■ 歯の痛み
以上引用終わり。
3.列車の中で心筋梗塞で亡くなったと言うが、タイミングが良すぎる。列車の中なら一般市民の目撃がなくてもいいからだ。
4.つまり、17日に亡くなったと言うのは虚偽で、もっと早い時期に亡くなっていたと思われる。では、なぜ発表が遅れたのか。理由は二つあると思う。一つは継承者である金正恩への権力移譲をなるべくスムースにするための準備が行われていたと言うことだ。もう一つは、誰を継承者にするかで体制内で争いがあったためその調整に手間取ったと言うこと。
5.もう一つ考えるべきはなぜ亡くなったかだ。年齢的にはまだ60代でありそんなに年老いていたわけではない。しかし、いわゆる脳内出血で生死の境をさまよったしその他にも慢性的な病気を抱えていた様子だ。健康管理はしっかしやれる体制が取られていたはずで、単に不摂生でこういった病気になったと言うことかも知れない。しかし、本人としては自分の健康がよくないのに納得していなかった可能性がある。つまり、暗殺を仕掛けられていたと考えていた可能性がある。北朝鮮は基本的に旧ソ連の後ろ盾を受けて成立した国だ。ところが最近はロシアよりも中国との行き来が盛んになっている。つまり、ソ連共産党の崩壊とともにロシアが実質的にアメリカの傀儡だと金正日自身が気が付いていて、中国との関係改善を画策していたと考えることが出来るのだ。自分の命の限界が近いと感じた権力者が考えることは自分の次の権力者、それが自分の親族であればなおのこと、権力保持が永遠に続くようにと願うのは自然だ。その時、ロシア、またはアメリカの影を背負ったままであるよりは中国のほうを選ぼうと言う選択をするのは多分自然だろう。なぜならイラクの例があるからだ。フセインはアメリカの傀儡だった。それを多少逆らったからということで国ごとほぼ滅ぼされてしまったわけで、アメリカに頼るのは危ないと考えるはずだと思う。ともかく、ロシアが資本主義化したこともあり、北朝鮮は中国に頼る面が強く出てきたわけで、それをアメリカが嫌ったと推測できる。そしてそれがもとで金正日自身が自分が病気がちになっていると考え、なお一層中国への傾斜を強めていたのではないだろうか。
6.北朝鮮への核技術移転は主にアメリカによってなされた。そして、北朝鮮からイランへ核技術が移転された可能性が強い。311の地震と福島第一原発事故を受けて、原発の危険性について多くの指摘がされるようになっている。非常に飛躍のある仮説だが、北朝鮮からイランへの原発技術移転について、一種の罠が仕掛けられていて、何らかの事故が起こるような細工がされているのではないだろうか。そのことを金正日が知っていたかどうかは別の問題だが、イランがそれに気づく可能性が高くなっていて、それに対して手を打ちたいと言う動機がアメリカ政府などに出てきていたのではと思う。
7.金正恩はまだ若い。少なくとも金正日よりも権力基盤は脆弱だろう。金正恩を権力中枢に据えれば、かなり簡単に北朝鮮をコントロールして、例えば戦争突入の真似事をさせたり、中国と衝突させたりすることは少なくとも金正日よりは簡単だ。つまり、金正日が実際に暗殺されたかどうかは別にして、脂肪の発表は遅れ、その原因は金正日を権力中枢に据える、それもかなり強力なものとして権力を持たせることを意図していたからだと思う。
8.具体的な狙いとしては中国から北朝鮮を引きはがすと言うことと、原発がひつようだとか原爆が有効な軍備だと世界各国へ印象付けることだろう。中国から見たら、この機会に金一族の独裁を止めさせて、中国と同様のシステムを採用させようとするはずだ。
9.だから、今、北朝鮮国内で起こっていることはアメリカと中国のつばぜり合いだ。中国はイランへ原発技術を移転するか、少なくとも、イランの原発技術が正しいものであるかチェックする必要があると思う。
10.日本への影響はどうなるかよく分からない。そう簡単に北朝鮮が武力行使するとは思えない。軍事的脅威なのだと言う印象付けはするだろう。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<913>>
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