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(CNN) 米国のクリントン国務長官は6日の国連人権理事会で、世界各国に向けて同性愛者の人権保護を呼びかける演説を行い、「同性愛者の権利は人権であり、人権は同性愛者の権利だ」と訴えた。これに先立ちオバマ大統領は同日、すべての米政府機関に対し、対外援助を利用した同性愛者の人権保護推進を促す大統領令を出した。
いずれも12月10日の「人権デー」に合わせた行動となる。クリントン長官の演説では同性愛者の人権が守られにくいアラブやアフリカなどの国々を前に、同性愛者やバイセクシュアル、トランスジェンダーの人権は普遍的なものだと強く訴え、同性愛を法律で禁止したり、同性愛者に対する差別を容認したりしている国を批判。宗教や文化は同性愛者に対する差別や暴力の言い訳にはならないと述べ、「性的指向を理由とした暴力や殺害は人権侵害に当たる」と強調した。
オバマ大統領が発表した大統領令では、米国が対外援助を行うに当たり、その国が同性愛を禁止していないかどうかや、同性愛者に対する処遇などを考慮するとした。
クリントン長官はまた、300万ドルの基金を創設し、同性愛者の人権保護活動を行っている市民団体や非政府組織の支援に充てると発表した。
国連人権理事会も徐々に同性愛者の人権保護を推進する姿勢を強めており、3月には85カ国の賛成で、同性愛者の人権に関する声明を採択している。
米国務省によれば、アフリカのナイジェリアでは同性愛を禁止する法律が提案されているほか、ウガンダでは場合によって死刑も定められているという。
http://www.cnn.co.jp/usa/30004847.html
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今回の米大統領令を歓迎する。この決定は世界の同性愛者の権利保護に、確実に役立つことになる。
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