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http://www.labornetjp.org/news/2011/1321603652490JNK
ニューヨークで4万人集会、ウォール街占拠2ヶ月を祝して全米30都市で同時アクション(レイバーネット日本)
ウォール街占拠運動が始まって2ヶ月が経ちました。2011年11月17日、全米30を越える地域で占拠2ヶ月を祝う大規模なアクションが行われました。今回は11月15日にブルーンバーグ市長が行ったリバティプラザ弾圧への抗議の意志を示す意味もありました。リバティプラザでは現在でも警察によるバリケードやテント禁止を巡って攻防が続いています。
17日、ニューヨークでは朝からシャットダウン・ウォール街と称してニューヨーク証券取引所周辺で数千の人々が人間の鎖をつくり、証券取引に来た「1%」の人達に「99%」の人々の話を聞かせる取り組みが行われました。自らのビジネスが社会的害悪の元凶であることに気づきもせず、「仕事を探せ」といった心ない言葉を人々にあびせた銀行幹部もいました。警察は公道にバリケードを築きスーツ姿の証券ディーラーや銀行員らしき人だけの通行を許可して、占拠者らしき人々を露骨に排除しました。何百人もの逮捕者も出たようです。学生が警官に警棒で頭を殴られ重傷を負った他、車いすの老婆や元警部までが逮捕されました。元警部のレイモンド・ルイスさんは警察の制服を着て、ニューヨーク市警が市民ではなく銀行を守っていると批判、釈放されたらまた戻ってくる話したとのことです(こちらに逮捕時の動画があります)。
OWS video: NYPD arrest Philly police retired captain Raymond Lewis
午後からはユニオンスクエアで学生集会が開催されました。1万人を越える学生がユニオンスクエアを占拠しました。発言者の一人は、「ブルーンバーグ市長は11月15日(リバティプラザの)ピープルズ図書館を破壊した。これはまさに彼ら1%がここ30年間にやってきたことだ」「彼らは公共教育への財政を削減し、授業料を上げ、学生をローンまみれにした。」と話しました。また他の人々は地下鉄で人々の話を聞かせるアクションを行い、5つの地区に分散して多数の駅を占拠しました。
午後5時には労働組合・学生組織・その他の社会団体がフォーレイスクエアに結集して大集会となりました。警察のスキャニングによると群衆の規模は32500人だったとのことですが、前回の3万人集会よりもさらに多いと体感できたので(CNNもデモがさらに巨大化したと認めました)、40000人くらいの規模だったと思われます。人があまりに多くて中心部に行くことすらできず何を話しているのかもよく聞こえませんでしたが、強欲すぎるキャピタリズムと格差社会はもうたくさんだという問題意識が強く共有されていることは伝わってきました。その後ブルックリンブリッジ方面にデモが行われ、デモ隊の一部は夜8時頃にリバティプラザに帰宅しました(こちらに動画があります)。
Occupy Wall Street 2011 Nov 17 Foley Square New York Rally
すでに世論調査では大多数の人々がウォール街占拠を支持しているとの結果が出ていますが、本日のアクションで改めて、占拠運動の担い手はリバティプラザに寝泊まりしている人達だけではない、リバティプラザはどこにでもある、弾圧されたらさらに大きくなって再生する、ということを形にして示すことができた意義はあったと思います。
利益が人間よりも優先される社会や、1%の富裕層が富と権力を牛耳る社会ではなく、すべての人々がまともな仕事と生活と尊厳を得られる社会を作るため、共に立ち上がりましょう!
(*動画や画像の配置や大きさは転載するに当たって、若干改変している)
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