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http://japanese.ruvr.ru/2011/11/08/60038790.html
ロシアはイスラエルに対して警告を発し、イランに対する軍事攻撃は予測できない結果につながり得る大きな間違いとなる、との考えを示している。これより先、イスラエルのシモン・ペレス大統領は、イランに対する軍事攻撃の可能性がますます高まっている、との立場を表明していた。
イスラエルがこのような行動に出たのは、IAEA(国際原子力機関)がイランの核プログラムに関する報告書の公開に踏み切ろうとしているタイミングと重なる。このような報告書が公開されるというニュースは、イスラエル国内で激しい反応を引き起こしている。イスラエル政府は、イランの首都から30キロメートル地点にある、パルチン軍事基地を先制攻撃する計画も検討している。パルチン軍事基地では核爆弾の開発が行われていると噂されているからだ。
さらにイスラエル軍は、新しい弾道ミサイルの実験にも踏み切ったほか、大量破壊兵器による攻撃に対して、民間人をどう避難させるかについても計画を練っている。
イスラエルの専門家であるゼエフ・ハニン氏は次のように語っている。
―イスラエルによる軍事攻撃についての問題は、誰も確実な答えを出すことができない問題です。イランが核兵器を開発し、その運搬手段を持つようになるまで数年かかるといった楽観的な見方もある一方で、数ヶ月以内にイランは核武装する、といったような見方まであります。確実な答えはいえませんが、明らかなことは、イランに対して軍事攻撃を加える、といったことに賛成する勢力が多くあるということです。
またモスクワ国立国際関係大学のセルゲイ・ドルジロフスキー専門家は、地域全体の状況がイスラエル政府の立場に影響を与えていると指摘し、次のように述べている。
―イスラエルが非常に神経質になっているのは理解できます。問題はイランだけではありません。チュニジアやエジプトでの状況を考えれば、現在中東全体で。それと同時に、アラブ世界での反イスラエル的な姿勢が強まるのです。ですから、イスラエルにとっては、現在起こっている状況から何とかして注意をそらせなくてはならないわけです。もしもイスラエルが中東における状況を自らに都合のいいように変化させることができないならば、イスラエルの立場は非常に複雑なものとなるでしょう。以前にはヨルダンやエジプトがイスラエルを支持していましたが、今となってはそれさえもないのです。
さらにはイスラエルが孤立無援で戦わなくてはいけないような状況が生まれる可能性もある。アメリカ国務省のビクトリア・ヌーランド報道官は、イランとの軍事的対立を目指してはいない、との声明を発表している。またフランス外務省も、イランへの攻撃は地域全体を不安定化させるものだ、との立場を示している。
一方のイランは、IAEAによる報告書の公開を前に、自国の核技術の海外への輸出を検討している、と発表した。またロシアのプーチン首相は、イランのブシェール原発が稼動したことをうけて、イランが余ったガスを輸出に回す可能性についても排除していない。このようなプーチン首相による声明は、イランもオブザーバー国として参加している上海協力機構(SCO)の会合でなされたもの。
ロシアは、イランの国際的孤立が、世界の利益にはつながらない、とする立場を明確に打ち出している。
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